マイホーム購入を考えたとき、新築はもちろん素敵ですが、中古物件にもたくさんの魅力があります。たとえば、価格が安いということです。住みたいエリアで探している方なら、最寄り駅や土地の広さなど、同じ予算でも中古物件の方がよりよい条件で探すことができます。
ただ、中古物件はリフォームが必要になってくる場合が多いです。とくに、築年数が古いものは大幅に修繕しなければいけないおそれもあります。「あちこちリフォームしているうちに新築と変わらない値段になっていた…」なんていうことになる前に、リフォームしておくべきポイントを押さえておきましょう。
ここからは、物件の購入前・リフォーム前・入居前に、ぜひ知っておいてほしいポイントをご紹介します。
入居前にやっておきたいリフォーム
入居してから直すには大掛かりになってしまうような場所は、リフォームの大本命です。劣化している場所がないか入居前に入念に確認しておきましょう。具体的な場所をご紹介していきます。
水回りのリフォーム
水回りは毎日使う場所でもあり、他の場所に比べて劣化が進みやすい場所です。また、配管の水漏れや普段見えない場所の腐食など、思わぬ高額な修繕を請求されることが多いのも水回りです。最新設備は節水や節電が向上しており、リフォームすることで節約につながることもあります。水回りは【10年~20年】がリフォームの目安といわれています。見た目だけにとらわれず、見えにくい場所もしっかりと確認し、必要があればリフォームするほうが安心でしょう。
床のリフォーム
床のリフォームは、工事中その部屋を使うことができなくなります。入居前に済ましておかなければ、家具をどけたり部屋を借りる羽目になったりと、余計な費用が掛かったり大掛かりな工事になってしまったりします。また、元々の床の素材によっても費用は大きく異なってくるので要注意です。ただ床を張り替えるだけであれば費用は抑えられますが、畳からフローリングに変えたり、床暖房機能のあるフローリングの張り替えをしたりすると、大掛かりになるため費用もかかってきます。必ず床の素材や床暖房の有無を確認してから、床のリフォームの場所を決めていきましょう。
壁紙のリフォーム
壁紙の張り替えは、汚れているところや破れているところだけを直そうと思いがちですが、そうしてしまうと一部だけが明るくなり、交換しなかった場所の古さが目立ちやすくなってしまいます。そのため、張り替えるときはまとめておこなうほうが、家全体のバランスがよくなり、結果的に費用を抑えることにもなります。あと、忘れがちなのが天井のクロスの張り替えです。天井が明るくなることで家全体が明るくなるので必ず一緒に張り替えることをおすすめします。ただ、お子さんがいる場合は、汚したり落書きをしたりする場合もあるので、その都度張り替えるというのも一考です。
入居後でも遅くない場所とは
逆に、工期が短い場所や手軽な場所など入居後のリフォームでもよいものもあります。また、エクステリアなどの外観は、入居してからの生活スタイルやご近所との兼ね合いに合わせたリフォームでも十分遅くはないといえます。
費用を抑えてリフォームしたいなら
中古物件はお得だと思って購入を検討しているのだから、リフォームの費用もできるかぎり抑えたいですよね。最近はリフォームに対してさまざまな制度が設けられています。その一部をご紹介します。
リフォーム一体型ローン
以前は中古物件を購入してリフォームする場合、リフォームの費用は一括で支払うか、金利の高いリフォームローンを組んできました。しかし現在は、リフォームやリノベーションの人気も高まり中古物件の需要が上がってきたため、住宅ローンとリフォーム費用を一体で組むことができるリフォーム一体型ローンを扱う金融機関も増えてきました。一般的に、リフォームローンは住宅ローンに比べて金利が高いのですが、リフォーム一体型ローンは住宅ローンと同じ金利でリフォームのローンが組めることもあるため、返済費用を抑えることができます。ただし、入居後はリフォーム一体型ローンは適用されないため注意が必要です。
リフォーム補助金制度
リフォームは、各自治体がさまざまな補助金制度を実施しています。また、国が実施するリフォーム減税制度もあります。適用される工事時期や申請時期が異なるので、ご自身か住む予定の場所の自治体に確認するようにしましょう。
まとめ
入居前にリフォームをやっておくべき場所は、物件購入のときにもよくチェックしておきましょう。築年数によってもリフォームの予算は大きく変わってくるので、事前に確認しておくことが大事です。また、リフォームのローンの組み方や補助金の活用によって費用を抑えることも可能です。中古物件購入前に、金融機関や自治体に相談してみましょう。