「本当に雨漏りなのか、シミの見分け方が知りたい」
「天井にシミができる原因について知りたい」
「天井のシミを消す方法が知りたい」
このような悩みはありませんか。天井のシミが拡がっていると、木材の腐食から天井の板が剥がれ落ちないか心配になるのではないでしょうか?
この記事では、天井のシミの見分け方や取り方を紹介します。天井のシミの特定や修理が難しいと感じている方は、業者に依頼して被害が大きくなる前に調査と修繕を済ませてしまいましょう。
天井にできるシミの5つの原因と見分け方
天井にシミができる原因は以下のとおりです。
●雨漏り
●屋根裏の結露
●天井裏の排水管や給水管の水漏れ
●動物の排泄物
●ラミネート天井の接着剤
それぞれの項目について説明していきます。
雨漏り
雨漏りは、雨が降っている際に屋根の隙間から水分が入ってくるイメージがあるかもしれませんが、雨漏りには他のパターンも存在します。
例えば、以下のような箇所が原因で雨漏りが発生するケースもあります。
●屋上(陸屋根)
●ベランダ・バルコニー
●外壁
このように、一言で「雨漏り」といっても屋根だけとは限りません。雨漏りしている原因を見誤ると、実は外壁だったが、屋根裏だと勘違いしてしまい一向にシミが改善しないということになるため注意が必要です。
屋根裏の結露
シミの原因が雨漏りと思い込んでいたら、屋根裏の結露だったというパターンも考えられるでしょう。室内で暖められた湿度を帯びた空気が上昇していき、天井と屋根の間の空間から屋根裏に侵入した結果、屋根裏の結露が起こることがあるからです。
分かりやすくいえば、暖房をかけた暖かい部屋にいる際に、窓から水滴が垂れている状況がいい例です。これは、冷気が溜まっている空間で、部屋に熱気が加わり起こっています。
冬場は屋根裏が冷えているため、同じように天井と屋根の間の空間から熱気が侵入していき、やがて天井のシミになるのです。
天井裏の排水管や給水管の水漏れ
天井のシミが広がるスピードが早いと感じたら、排水管や給水管からの水漏れを疑いましょう。上階にトイレや水回りがある集合住宅は、特に水漏れの可能性が高いといえます。
主な原因は、上階の排水管から水漏れが起こって床に水がかかり、下階の天井にシミができているからです。雨漏りと比較すると大量に水が漏れやすく、シミが広がりやすいため、大家さんに相談して上の階を確認してもらうとよいでしょう。
雨漏りよりも、水漏れの量が多くなるため木材が湿気を帯びやすいため、早めの対象が重要です。
動物の排泄物
屋根裏や天井裏から動物の足音や、悪臭が漂っている場合は、害獣の可能性があります。なぜなら天井のシミには、水以外にも動物の排泄物のパターンがあるからです。
例えば、ネズミ、イタチ、ハクビシンなどの害獣が住処を探すため屋根裏に侵入してしまいます。動物にとって屋根裏は、暖かくて繁殖しやすい空間のため住処にしてしまうのです。
したがって、天井で走り回る音がしている場合や、室内の臭いが気になる場合は、害獣の可能性が高いといえます。害獣の排泄物は、天井のシミだけに終わらず、不衛生をもたらしてしまい健康被害のリスクも考えられます。害獣が繁殖する前に、早期に業者に依頼し、害獣の駆除を済ませてしまいましょう。
ラミネート天井の接着剤
ラミネート天井の接着剤が原因で、天井にシミができることがあります。なぜなら、経年劣化によってラミネート天井の接着剤が表面に浮かんでしまい、直線状のシミを形成しているからです。
シミが直線状のため、雨漏りのシミと見分けやすいのですが、直線状だからといって雨漏りとは言い切れません。ラミネート天井で判別しにくいシミが現れた場合は、まず業者に確認してもらいましょう。
天井のシミを放置すると起こる3つのリスク
天井のシミを放置すると以下のリスクが生じてしまいます。
●広範囲に渡るカビの繁殖
●シロアリが繁殖する
●木材のダメージが蓄積する
特にシロアリは木材を恰好の餌にするため、天井に留まらずに壁や柱なども腐食させるため注意が必要です。
広範囲に渡るカビの繁殖
湿気による天井のシミを放置していると、シミが益々広がってカビが繁殖してしまいます。理由は、カビの性質上から高温多湿の環境を好んでいるからです。
雨漏りで湿度を帯びるほどシミが広がり、カビの臭いが酷くなります。その結果、カビの胞子が体内に入り健康被害にまで及ぶため、カビが広がらないよう注意しましょう。
シロアリが繁殖する
天井の木材が湿気を帯びていると、シロアリが繁殖していきます。なぜなら、雨漏りや結露が放置されて湿った木造建築の屋根裏は、シロアリにとっては恰好の餌場になるからです。
屋根裏が餌場になると、シロアリの行動範囲が広がり、今度は壁や柱までもが餌食になる恐れがあります。そのため、既に室内でシロアリが発生している場合は、早めに点検を依頼した方が安全でしょう。
木材のダメージが蓄積する
雨漏りが長期化していると、湿気から天井の木材が腐食していきます。放置していると壁内と柱、床下にまで悪影響が及んでしまうリスクがあります。
特に木造住宅の場合は、木材の腐食により耐震性を失い、天井が剥がれ落ちやすくなるため好ましくありません。大きな地震や強風の際には、衝撃から倒壊する恐れが出てくるため、木材の腐食によるダメージには注意が必要です。
天井にシミができたときにすべきこと
天井にできている、シミに対してできることは以下の2つです。
●室内に湿気がこもらないようにする
●プロに相談する
シミの放置によって、起こりうるリスクを回避できるように早めに実行しましょう。
室内に湿気がこもらないようにする
天井にシミができている場合は、室内の湿度が高まっていると考えられます。まずは、室内に湿気がこもらないように風通しをよくしましょう。
具体的な湿度対策については、以下の方法が挙げられます。
●エアコンの除湿機能を活用する
●除湿器を利用する
●扇風機を使って空気を循環させる
●除湿のために重曹、竹炭を取り入れる
●スノコを使って、空気の通り道を確保する
●二重窓を設置する
このように、さまざまな方法で湿気対策が可能です。
プロに相談する
室内の湿気に対処したあとは、早めにプロに相談しておきましょう。特に室内が常にカビ臭くて高湿度な状況は、雨漏りから木材が傷んでいる可能性が高いといえます。
根本的な雨漏りを解決しないことには、天井のシミが現れては消える状態が続いてしまうためシミ取りの意味がなくなります。さらに、室内の湿気を放置するほど以下のリスクが生じます。
●修理費用が高額になる
●木材が腐食する
●シロアリが繁殖する
●漏電して火災が起きる
●家の資産価値が低下する
このような雨漏りの放置による二次被害を防ぐためにも、一度プロに相談しておきましょう。
根本解決できる天井のシミの取り方
点検の実施後は、屋根や内装を修繕したうえで天井のシミ取りを行っていきます。
天井のシミ取り作業は、決して簡単ではなく技術を要するためプロに依頼するのがよいでしょう。
点検をする
個人の目視では、雨漏りの原因特定が難しいため、専門業者による点検が必要です。なぜなら、一言で雨漏りといっても、屋根上の点検だけに限らないからです。
業者が行う雨漏りの点検は、以下の方法で行われるため個人での目視と比べると精確性に差があります。
●散水試験
●赤外線調査
●クロスや壁を剥がしたうえでの点検
このように経験が豊富な業者に依頼すれば、シミの広がり具合から、ご自身の経験をもとに予測を付けたうえで点検してくれます。雨漏りを放置して建材の腐食が進んでしまう前に、早めに依頼しましょう。
屋根や内装の補修をする
原因の追及が終わったあとは、屋根や内装の補修を行います。天井のシミ消しには、クロスの張り替えが効果的です。ただし大規模な張り替え作業は、技術を要するため、DIYでは難しい場合があります。
屋根のDIYに関しても、コーキングによる施工の質の低下や高所からの落下の危険性があるため、あまりおすすめできません。
そのため、プロの業者に依頼することが重要です。シミが気になる場合は、専門家のアドバイスをもとに適切な対処を行いましょう。
雨漏りと天井のシミを解決するなら弊社にご相談ください!
雨漏りと天井のシミを解決したい方は、屋根や壁などの水漏れ検査と修繕を行う必要があります。雨漏りから来る室内の湿気を放置していると、木材が腐食して天井が剥がれ落ちたり、建物が倒壊したりしやすくなるため注意しましょう。最悪、腐食した木材をシロアリが餌にして大量に繁殖してしまうため、早めの対処が必要です。
実績が豊富なプロの業者であれば、以下のように細かい検査や修繕が可能です。
●散水試験
●赤外線調査
●屋根の修理
●壁のクロスの張り替え
●クロスや壁を剥がしたうえでの点検
雨漏りによる天井のシミにお悩みの際は、ぜひ弊社にご相談ください。