リフォームを検討したときには、できるだけ安い価格で理想の家づくりをしたいと考える人が多いのではないでしょうか。新築より安いイメージがあるリフォームですが、当然ある程度の費用がかかります。建築業界には閑散期と、メーカーのモデルチェンジ期があるため、そこを狙うと通常よりも安い価格でのリフォームが可能です。いつ工事をしても同じだと思っていては、最適なリフォーム時期を逃してしまい、損するかもしれません。そこで、この記事では格安でリフォームする方法を紹介しています。しかし、安すぎるリフォーム業者は要注意。悪徳業者や高額請求などのトラブルに巻き込まれることがあります。納得したリフォームをするために、業者選びのポイントもまとめているので、最後までご覧ください。
安い価格でリフォームする5つの方法
新築より安いイメージのあるリフォームですが、自分の理想をすべて叶えようとすると案外高くなる可能性があります。せっかくリフォームするなら、できるだけコストを抑えたいはず。設備や補助金制度など、少し工夫すると安い価格でリフォームできます。ここからは、リフォーム費用が思った以上に高くならないようにする方法をまとめました。
設備のグレードを落とす
導入する設備や材料のグレードを下げると、リフォーム費用を節約できます。最新の設備はもちろん利便性が良いですが、そのぶん費用が高くなるのは当然です。最新式といっても旧式とそんなに変わらなかったり、自分にとって必要ない機能がついていたりする場合があります。また、部屋の壁紙を張り替えるときにグレードの低い壁紙を使用することによって、材料費のコストカットにつながったケースも。本当に最新の機能が必要なのか、グレードの良い材料を使うべきなのかは、リフォーム会社ともよく話し合いましょう。
水まわりはまとめてリフォームする
まとめてリフォームすると、安い価格でできるのはもちろん、何度も工事する必要がなくなります。リフォーム業者はパック商品で提供している場合が多く、シンプルな設備を大量仕入れすることで、コストダウンできるからです。また、劣化しているお風呂だけリフォームして、後々トイレをリフォームするとなると、何度もリフォーム業者に依頼しなければなりません。水回りの連携を考えてリフォームしたほうが、一度の労力で済み、コストも抑えられるはずです。
リフォームパックを使う
リフォーム業者には「リフォームパック」という定額費用でリフォームできるプランを利用するのも一つの手段です。在庫の余りや旧式の設備などによってコストダウンし、材料費の安さを実現しています。定額なので予算が立てやすいところが魅力的。メーカーに希望がある場合は使いにくいかもしれませんが、こだわりがなく、コスト重視の人にとってはおすすめのパックです。
補助金制度を利用する
市区町村が実施しているリフォーム関連の補助金制度を利用すると、費用の一部を助成してくれます。国や自治体が定める条件を満たしていれば、補助金が認められることがあるため、利用して損はありません。対象となるケースには以下のような住宅があげられます。
- 耐震
- 省エネ
- バリアフリー
- 同居対応
- 長期優良住宅化
着工後の補助金申請は受理されないため要注意。市区町村によって、条件が細かく決められているので、一度住んでいる地域の補助金制度を確認してみましょう。
見積もりは複数社に依頼する
リフォームを依頼するときには、必ず複数社の見積もりを比較して決める必要があります。近所だから、格安だからといった理由でリフォーム業者を即決してしまうと、悪徳業者だったというケースがあるからです。一社のみだと、価格が適切なのか、見積書に不備がないかなどがわかりません。費用相場や工事内容の目安を知るためにも、複数社から見積書を依頼しましょう。
水回りのリフォーム費用を抑えるコツ
キッチンやバスルーム、トイレといった水回りのリフォームは、住まいの快適性を大きく左右する反面、費用も高額になりがちです。しかし、適切な計画と工夫によって、費用を抑えながら理想の水回りを実現することは可能です。この記事では、水回りのリフォーム費用を抑えるための具体的なコツを、いくつかのポイントに絞って解説します。
賢い設備選びでコスト削減:機能性と価格のバランスを重視
水回りのリフォームで費用を圧迫しやすいのが、設備機器です。最新機能を搭載した高級品は魅力的ですが、予算を大幅に超えてしまう可能性もあります。そこで重要なのが、機能性と価格のバランスを考慮した賢い選択です。例えば、キッチンなら、収納力や使い勝手の良いモデルを、価格を抑えたメーカーから探すのも良いでしょう。バスルームでは、節水機能付きのシャワーヘッドや、省エネ性能の高い浴室乾燥機を選ぶことで、ランニングコストの削減にも繋がります。トイレも同様に、節水型の最新機種を選ぶことで、長期的なコスト削減が期待できます。最新モデルにこだわる必要はありません。自身のライフスタイルやニーズに合った、コストパフォーマンスに優れた製品を選びましょう。
規格サイズを活かすことで工事費用を抑える工夫
リフォームでは、既存の設備を撤去し、新しい設備を設置する際に、サイズが合わずに新たな費用が発生することがあります。そのため、可能な限り既存の設備と同じ規格サイズ、もしくはそれに近いサイズの設備を選ぶことで、追加工事費用を抑えることが可能です。特に、ユニットバスやシステムキッチンは、規格サイズが決まっているものが多く、サイズを事前に確認することで、無駄な費用を削減できます。業者と相談し、最適なサイズを選びましょう。規格サイズを活かすことで、工期短縮にも繋がり、結果的に費用を抑えることに繋がります。
DIYでできる部分を見極め、費用を抑える
水回りリフォームの中でも、比較的簡単な作業であればDIYに挑戦することで、人件費を削減できます。例えば、蛇口の交換や、洗面台の簡単な補修などは、DIY可能な範囲です。ただし、電気工事や配管工事など専門知識や技術が必要な作業は、必ず専門業者に依頼しましょう。安全面を考慮し、無理のない範囲でDIYを行いましょう。事前に必要な工具や材料を揃え、手順をしっかりと確認してから作業に取り掛かることが重要です。インターネット上には、DIYに関する多くの情報が公開されていますので、参考にしながら作業を進めましょう。
複数業者からの見積もり比較:価格とサービス内容の両面から検討
複数のリフォーム業者から見積もりを取り、比較検討することは、費用を抑える上で非常に重要です。業者によって価格やサービス内容が大きく異なるため、比較することで、最適な業者を選ぶことができます。見積もりを比較する際は、工事内容、使用材料、保証内容、アフターサービスなどを詳細に確認し、価格だけでなく、総合的なサービス内容を考慮して判断しましょう。安価な業者を選ぶだけでなく、信頼性や実績も重視し、安心して任せられる業者を選び出すことが重要です。
水回りのリフォームは、計画段階から費用を抑える工夫をすることで、予算内で理想を実現できます。上記のコツを参考に、賢くリフォームを進め、快適な住まいを実現しましょう。費用を抑えるだけでなく、安全面や品質にも配慮し、安心してリフォームを進めていきましょう。
リフォーム工事費用以外にかかる費用とは
リフォームするときにかかるのは、工事費用だけではありません。さまざまな費用が別途かかる可能性があるため、予算は多めに組んでおくのがおすすめです。例えば、フルリフォームといった大規模なリフォームだと必要になる申請費用、間取りの変更なら設計費が発生します。また、仮住まいするとなると、その分の家賃や引っ越し代も必要になるでしょう。工事費用だけではなく、別途かかる費用も資金計画として視野に入れておくのが大切です。
リフォーム工事が一番安い時期
先にお話した通り、補助金制度やリフォームパックなどを利用することで、リフォーム費用を安く抑えられます。しかし、節約したいならリフォームする時期も重要です。一般的にリフォーム業界の繁忙期は、11月頃〜3月末の年末・年度末といわれています。天候に左右されない内装リフォームでも、閑散期や繁忙期の影響は受けてしまうのです。そこで、ここからはリフォーム工事が最も安い時期はいつなのかを解説していきます。
閑散期を狙うなら梅雨時期と冬
外回りのリフォームが受注されない梅雨時期と冬は、閑散期となるため、費用が安くなる可能性があります。雪のせいで作業ができなかったり、塗料が乾きづらかったりするので、リフォーム時期としては不人気です。受注が少ない閑散期は、天候の影響を受けない内装リフォームにぴったり。ただし、大雪地域では屋根の破損などの補修工事で忙しい業者もあります。地域によって閑散期が違うので、注意しましょう。
メーカーのモデルチェンジ期は2月〜4月頃
住宅設備メーカーのモデルチェンジ時期に合わせて、リフォーム工事をおこなうのがおすすめです。新しい商品は、2月〜4月頃にかけてリリースされます。リフォーム会社では、この新商品がリリースされるタイミングに合わせて、古いモデルのセールがおこなわれる可能性があるのです。リフォーム後、古い住宅設備に不具合が生じても、すぐに代品と交換できるところもメリットといえるでしょう。
失敗しないリフォーム!予算オーバーを防ぐための注意点
ここまで、リフォーム費用を抑えるための様々な方法を見てきました。しかし、綿密な計画を立てたつもりでも、予算オーバーに陥ってしまうケースは少なくありません。この章では、リフォームで予算オーバーを防ぐための具体的な注意点について解説します。せっかくのリフォームが、金銭的な負担で後悔しないよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
見積もりの内訳をしっかりと確認する
リフォームの見積もりは、項目ごとに細かく確認することが重要です。一見分かりにくい専門用語や、曖昧な記載がないか注意深くチェックしましょう。不明な点は、業者に丁寧に質問し、納得いくまで説明を受けることが大切です。特に、追加工事の可能性や、工事期間中の変更への対応について、事前に確認しておきましょう。不明瞭な点が残ったまま契約を進めてしまうと、後からトラブルになる可能性があります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、より正確な費用把握に繋がります。
隠れた費用を見落とさない
見積もりには明示されていない、隠れた費用が存在することがあります。例えば、解体費用や廃棄物処理費用、設計費用、諸経費などです。これらの費用を見落とすと、予想外の支出となり、予算オーバーにつながる可能性があります。業者に、見積もりに含まれていない費用について明確に確認し、すべての費用を把握した上で契約を結びましょう。事前に費用を把握しておくことで、安心してリフォームを進められます。また、契約前に、追加工事の可能性や、その際の費用についても確認しておくと安心です。
工事期間中の変更に注意する
リフォーム工事中に、当初の計画を変更したくなることはよくあることです。しかし、変更は追加費用につながる可能性があるため、安易な変更は避けましょう。変更が必要な場合は、必ず業者に相談し、費用や工期への影響を事前に確認することが大切です。変更によって、当初の見積もりから大幅に費用が超過してしまう可能性もあります。そのため、変更は最小限に抑え、必要性を十分に検討してから決定するようにしましょう。変更の際には、必ず書面で確認を取り、トラブルを未然に防ぎましょう。
契約内容をしっかり確認する
契約書には、工事内容、費用、工期、支払い方法、保証内容などが詳細に記載されています。契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、業者に質問しましょう。契約書は、後々のトラブルを防ぐために非常に重要な書類です。特に、工事のキャンセルや解約に関する条件についても確認しておきましょう。契約書にサインをする前に、内容をよく理解し、納得した上で署名捺印することが重要です。不明な点があれば、遠慮なく質問し、納得いくまで説明を受けましょう。
信頼できる業者を選ぶ
信頼できる業者を選ぶことは、予算オーバーを防ぐ上で非常に重要です。実績や評判の良い業者を選ぶことで、安心してお任せできます。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。価格だけでなく、業者の対応や説明の分かりやすさ、アフターサービスなども考慮しましょう。信頼できる業者を選ぶことで、トラブルを最小限に抑え、スムーズにリフォームを進めることができます。口コミサイトなどを活用し、複数の業者を比較検討することをおすすめします。
これらの注意点をしっかりと守ることで、リフォームでの予算オーバーを防ぎ、安心して快適な住空間を実現できます。計画段階から綿密な準備を行い、業者とのコミュニケーションを密にすることで、成功へと繋がるでしょう。 快適なリフォームライフを送るために、ぜひこれらの点を参考にしてください。
安すぎるリフォームには要注意!その理由とは
格安でリフォームできるに越したことはありませんが、安すぎるリフォームは要注意です。
安いのには理由があります。中には、ずさんな工事をする悪徳業者がいるため、価格だけを見て飛びつかないようにしましょう。
商品の安さには理由がある
なぜ格安で工事ができるのか、その理由をしっかり理解しておくことが大切です。どんな商品でも安いのには理由があります。
中古品の処分価格なのか、安さが売りの商品なのかなど、理由はさまざまです。現在では、より便利な機能をつけることによって、価格が上がっている商品もあります。スタンダードでシンプルな商品を選びたい人にとっては、安くて標準仕様の商品がぴったりでしょう。
住宅設備の選択肢が狭い
安い価格の商品は、限られているため、好きなものを選べない可能性があります。先にお話したように、安いのには理由があるため、特定の商品からしか選べないことが多いでしょう。そのため、便利なオプションをつけたい、好みのデザインがあるといったこだわりがある人にはおすすめできません。安いからといって衝動買いしては後悔してしまいます。自分の予算に合わせるのはもちろん大切ですが、妥協したくないところまで諦めないように、よく検討することが大切です。
リフォーム後に保障がない場合がある
安い価格のリフォームには、工事後のアフターフォローがない場合があります。保障をなくすことで、格安リフォームを引き受けているところがあるのが現状です。しかし、アフターフォローがないと、工事終了後にトラブルが発生しても対処してくれません。不具合が起きたときに、メンテナンスしてくれるのは保障がある強み。工事費用が安い業者に依頼するときは、保障の有無を確認しておきましょう。
格安でも理想を叶えるリフォーム会社の選び方
ここからは、リフォーム業者を選ぶときのポイントを紹介します。安さだけに飛びついて、自分の考える家づくりができなければ、元も子もありません。価格ももちろん大切ですが、理想に少しでも近づけるように、最適なリフォーム業者を選ぶことが大切です。
補助金・助成金制度の指定会社を選ぶ
依頼するリフォーム業者が、市区町村がおこなっているリフォーム関連の補助金・助成金制度の指定会社かどうか確認しておきましょう。
補助金・助成金制度が利用できると、リフォーム費用の一部を負担してくれるため、活用するに越したことはありません。特に、省エネや耐震、バリアフリー関連のリフォームは助成の対象になり得る場合が多い傾向です。ただし、指定会社でないと助成されないケースがあるので、着工する前には必ずホームページなどで調べておきましょう。
自社で直接工事をしている会社を選ぶ
自分の会社で直接工事をしている自社施工は、リフォームの引き受けから工事まですべておこなっています。そのため、別業者に依頼するときの仲介手数料が発生しません。自社施工なら価格が安いのはもちろん、丁寧に作業してくれるリフォーム業者がたくさんあります。実績などを確認し、納得できるリフォームがおこなえるか見ておくことが大切です。
セット価格がある
安い価格でリフォームする方法のところでもお話したように、セット価格があるところはリーズナブルに工事ができる場合があります。
複数の箇所をまとめてリフォームすると、人件費などの費用が一度にできるため、個別リフォームと比べて安価です。また、リフォームを依頼する手間も一度で済みます。ただし、セット価格はリフォーム業者によって決められているので、自分好みの設備を選べません。また、業者によっては少し古い設備がセットになっていることもあります。あらかじめ、どのような設備がセットになっているか確認しておくとよいでしょう。
大量仕入れをおこなっている
できるだけ費用を抑えたいなら、大量仕入れをおこなっている会社を選ぶのがおすすめです。建材店へ仕入れ値を交渉し、その値段が承認されると、交渉価格で大量仕入れができます。そのため、リフォームをおこなうときでも費用を抑えられるのです。特定のリフォームに特化していたり、新築の施工をメインで受注したりしている会社は、大量仕入れをおこなっている可能性が高いので、選ぶときの基準にしてみてください。
まとめ
リフォーム費用は、業者選びや補助金制度を利用することで、価格を安く抑えられます。また、リフォーム業界の閑散期を狙って依頼するのも、コスト削減につなげる手段の一つです。しかし、安すぎる見積もりには要注意。安いのには理由があるため、悪徳業者によるずさん工事がされないように、慎重にリフォーム業者を選びましょう。
エコアートでは、内装工事から耐震・バリアリフォームなど、さまざまなリフォームをおこなっています。現場の調査をもとに、ベストなプランとお見積りをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。