暖房を使っても寒い家にお悩みなら、床暖房の設置をおすすめします。一昔前は、床暖房と言えば大がかりな工事が必要でぜいたくな設備というイメージがありました。しかし今は新築の家だけでなくリフォームでも設置が可能で、体に優しい暖房設備として注目が集まっています。今回は床暖房を設置する際、チェックしておきたい種類や費用、設置の注意点を詳しくご紹介します。
床暖房リフォームのメリット
床暖房を設置するメリットには、どんなものがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。
足元から温めてくれる
床暖房のメリットは、体が冷える原因となる足元から全身を温めてくれることです。エアコンやストーブは暖房器具として便利ですが、「面」しか温かくなりません。床暖房なら部屋全体を暖めてくれます。
空気の汚れ・乾燥がしにくい
床暖房は空気を汚したり、乾燥させたりしないこともメリットです。石油を燃焼させるストーブは定期的に換気が必要で、吸い込んだ空気を温めるエアコンは空気を乾燥させてしまいます。一方床暖房は床のパネルを電気やガスで温める仕組みなので、安心して使用できます。
メンテナンスが不要
基本的に床暖房は、メンテナンスが不要なこともメリットと言えます。給油や掃除をしなくて済むのは魅力です。ただし、床暖房の種類によっては熱源器やパイプの交換が必要です。それでも耐久性が15年前後はあるので、他の暖房器具よりも長持ちすると言えます。
床暖房の種類と費用
床暖房を設置する際、気になるのが施工にかかる費用です。床暖房には2種類あり、それぞれメリットやデメリットが存在するので詳しく見ていきましょう。
電気式床暖房
床下にパネルを組み込んで電気で温めるのが、電気式床暖房です。施工にかかる時間が短く、初期費用も比較的安く抑えられるメリットがあります。床をはがしてパネルを直接張るだけなら、1畳あたり施工費用も含め6万円~、床も張り直す場合は1畳あたり10万円~で設置可能です。立ち上げから温かくなるまで時間がかかることや、床に直接長時間座っていると低温やけどの危険性があることがデメリットと言えます。
温水式床暖房
床に細いパイプを設置し、お湯を流して温める仕組みが温水式床暖房です。電気式床暖房よりも工事に時間がかかり費用も高めですが、広い部屋をすぐに暖めることができることがメリットです。長期的な目で見ると、温水式床暖房のほうがランニングコストは安くなります。費用は床を交換しない場合は1畳あたり7万円~、床も交換する場合は12万円~ですが、温水式床暖房では熱源器や給湯器の設置が必要になるため、別途30万円~追加費用が必要です。初期費用は電気式床暖房よりも高くなります。
床暖房の施工方法
床暖房の施工は、床をはがして設置する直張りと部屋の床全部を張り替える全面張替えの2つの方法があります。
直張り
電気式床暖房の施工では、パネルが比較的薄いことにくわえ、工期が短くて済むため直張りがメインです。ただし床が高くなるので、他の部屋との段差ができてしまうのがデメリットです。
全面張替え
既存の床をはがし、床暖房を設置した後に新しい床をかぶせるのが全面張替えです。見た目がきれいになること、床暖房の熱に強い素材が使われることがメリットです。ただし部屋の広さによってはコストがかかります。
床暖房のリフォームで注意したいこと
「リフォームで床暖房を設置したい」と考えているなら、まず設置が可能かどうかをチェックしておきましょう。
暖房に対応した床材を使用する
床の素材によっては、熱伝導率が低下する・床自体が変形する可能性があります。床暖房に対応した床材であるかどうかを確認し、必要であれば全面張替えに変更することも考えましょう。
設置場所・スペースを確認する
床暖房を一部の部屋だけに設置するか、家全体に設置するかどうかで、どの床暖房が施工可能なのかが変わってきます。温水式床暖房の場合は、床下の配管工事や熱源器、給湯器の設置も必要となるため、設置場所があるかどうかの確認も必要です。また家具の変形を防ぐため、どこまで設置するかを先に決めておくといいでしょう。
マンションの場合はリフォームが難しい場合もある
マンションの場合は、床暖房の設置や床材の変更ができるかどうかを管理規約にて確認する必要があります。特に床材を変更した場合、遮音性が低下して規約違反になることがあるので注意しなければいけません。管理会社、リフォームを依頼する業者のそれぞれに相談することをおすすめします。
床暖房の設置をお考えならば、ぜひエコアートにご相談ください。希望の部屋への設置や予算に合わせた床暖房選びのお手伝いをさせていただきます。