「キッチンが使いづらい」「新しい設備を取り入れたい」などキッチンのリフォームを考えるきっかけはさまざま。ただ、どんなリフォームをしたいのかによってかかる費用や必要となる工事が大きく変わってくるため、依頼に踏み出せないという方も少なくありません。そこでキッチンリフォームでどんなことができるのか、理想のキッチン作りのためのアドバイスをご紹介します。
リフォームの優先順位を決めよう
キッチンのリフォームは、やろうと思えばとことん最新設備を取り入れることも可能です。ですが、実際にはキッチンのスペースや予算のことも考えながらプランを絞り込む必要があります。そこでおすすめしたいのが、キッチンリフォームでやりたいことに優先順位をつける方法です。キッチンリフォームで重要視するものは何かを考えてみましょう。
- 古くなった機器を買い替えたい→スペースは今のままでいい?
- 使いづらいので改善したい→使いづらいのはキッチン?動線?
- 汚れた壁や床も一緒にリフォームしたい→キッチンを丸ごと?部分だけ?
以下にリフォームの際に参考にしたいことを挙げましたので、「我が家のキッチンの優先順位」を決めてみて下さい。
価格
キッチンリフォームの際、「とにかく安くしたい」と考えているなら価格に優先順位をつけましょう。最新のものを取り入れれば費用もかかりますが、やり方次第では低予算で収まる場合もあります。
収納量
今のキッチンより収納量を増やすことを優先したいなら収納に優先順位をつけましょう。食器棚を置くスペースを作る、作り付け収納や収納力のある機器を取り入れるといった方法があります。
間取り
今のキッチンの間取りに不満があるなら、ここに優先順位をつけましょう。「今の場所で間取りを変える」もしくは「別の場所にキッチンを作る」方法があります。希望する内容によっては大がかりな工事になる可能性もあります。
機能
費用がかかってもキッチンを使いやすくするための機能を取り入れたいなら、ここに優先順位をつけましょう。「汚れがつきにくいキッチンにしたい」「食洗機をつけたい」といった悩みに答えてくれる最新機能つきの機器を導入する方法があります。掃除がしやすいキッチンや生ゴミをすぐに処理できるシステムキッチンなど、メーカーによって多種多様なキッチンが出ています。
サイズや広さ
キッチンスペースに不満があるなら、サイズや広さに優先順位をつけましょう。キッチンのワークトップの高さやキッチンスペースは、キッチンを利用する人の身長に合わせて設定するとより使いやすくなります。今のキッチンの使いづらさを解消するために、どれぐらいのスペースが必要なのか専門家に相談してみるといいでしょう。
キッチンリフォームでできること
キッチンリフォームでできることには、大きく分けて以下の3つの方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
キッチンの位置・形を変える
壁付きのキッチンを対面式やアイランド式など、位置を変更するリフォーム、また使い勝手を改善するためにI型キッチンをL型に変えるといったリフォームがあります。今のキッチンスペースを活かしてのリフォームなので、工事が短期間で済むメリットがあります。ただし水道や排水の関係で変更できない設備もあることに注意が必要です。
システムキッチンの入れ替え
新しい機器がセットされたシステムキッチンに入れ替えるリフォームです。同じ位置で機器だけを交換するため、大がかりな工事が必要ないことがメリットです。またシステムキッチンによっては収納が充実していたり、食洗機やオーブンが組み込まれていたりします。ただ、床や壁のリフォームをしないままだと汚れや古さが目立ってしまうことがあります。
オーダーメイドのキッチンを造る
機器の配置や壁や床、間取りまですべてオーダーメイドで作るリフォームです。システムキッチンの天板や扉の素材や色の変更をし、統一感のあるキッチンにすることが可能です。オーダーメイドの場合、工事に時間がかかることに加え、費用が高くなることがデメリットといえます。
基本を知って後悔のないリフォームを
キッチンリフォームでは、「どんなキッチンにしたいか」に加え、予算や工事の内容によってできることに違いがあります。キッチンリフォームでどんなことができるのか基本を踏まえた上で、今のキッチンからどんなキッチンにしたいか、また何を優先してリフォームしたいのかをまとめましょう。その上で、後悔しないキッチンリフォームのためにも、ぜひ専門家に相談することをおすすめします。