「カーポートをガレージ化するにはどうしたらいいのだろう」と悩んでいませんか。
カーポートと比べると、ガレージは大切な車をしっかりと守れます。また、ガレージには収納スペースとしても活用できる魅力もあります。この記事ではガレージ化するときの注意点やメリット・デメリット、費用相場、注意点をまとめました。「自宅の駐車場を変えたい!」とお考えの方は、ぜひご覧ください。
カーポートとガレージの異なる点
カーポートとガレージの異なる点は見た目はもちろんのこと、法律上の扱いも違います。どこが違うのか、具体的に見ていきましょう。
カーポートは屋外・ガレージは屋内に車を収納する
ガレージは、屋根と3面以上の壁がある駐車スペースで、雨風をしのげる屋内です。一方で、カーポートは屋根と柱でできた駐車スペースのため、屋外になります。
ガレージはカーポートに比べて設置に手間がかかりますが、車を屋内に車を停められるためプライバシーの面で安心です。
一方で、カーポートは屋根と柱だけの駐車スペースなので簡単に設置できますが、車のプライバシー面で安心かと言われるとそうではありません。
法律上で違いがある
ガレージを設置する際は、自治体の建築課に確認申請する必要があります。
ただし、延べ床面積の合計が10㎡以内や、防火地域および準防火地域外など、一定の条件に当てはまる場合は建築確認申請をしなくてもかまいません。条件について詳しくは、自治体や施工業者にご相談ください。
一方で、カーポートを設置する際も建築課に確認申請する必要があります。ただしカーポートは多くの場合が、1台分であれば延べ床面積の合計が10㎡以下になります。1台分のカーポートなら、建築確認申請をしなくて良いケースが多いでしょう。
施工費用が違う
カーポートは大きさや素材によって異なりますが、安いものだと10万円台から設置可能です。
一方で、ガレージは基礎工事を行う必要があり、大掛かりになるため費用も高くなります。場合によっては、車1台分のガレージで100万円以上かかります。ガレージは施工費用は高いですが、頑丈な駐車スペースを設置できます。
カーポートをガレージ化する前に確認したい注意点
カーポートをガレージ化する前に確認したい注意点は3つあります。
- 建築確認申請を行う必要があるのかを確認
- 固定資産税がかかる
- 外観に気をつける
例えば、ガレージは建築物扱いされますが、カーポートは建築物には含まれません。このようにガレージとカーポートにはいくつか違いがあります。違いを把握しておかないと、正しい手続きが行えずトラブルになるかもしれません。
事前に3つの注意点を把握して、トラブルを回避しましょう。
建築確認申請を行う必要があるのかを確認
自宅の駐車スペースをガレージにするときは、建築確認申請をしましょう。詳しくは上記で触れましたが、基本的には申請が必要です。
条件によっては申請をしなくてもいい場合もあります。手続きが必要かどうかを見積もりをした際や施工業者との打ち合わせの際に業者に確認しましょう。
また、建物の建ぺい率・容積率・採光について法律上制限が設けられる可能性があります。専門業者に確認のうえ、基準をクリアしたガレージを設計しましょう。
固定資産税がかかる
ガレージは、カーポートと違って固定資産税がかかります。
固定資産税の課税対象になるのは、下記の3つです。
- 屋根があり、3方が壁に覆われているもの
- コンクリート基礎などで地面に固定されているもの
- 住居や作業スペース、貯蔵庫などに利用できる状態のもの
ガレージは、上記の条件を満たすので固定資産税の課税対象です。
外観に気をつける
ガレージは、3方位が壁に覆われているので、ガレージの見た目によって家全体の印象に大きく影響します。
例えば、家とガレージの外壁が相性の悪い色だと、外観にまとまりがありません。
家とガレージの外装は統一感を持たせて家の外観を美しく保ちましょう。
カーポートをガレージ化するときの費用相場
ガレージの設置費用は、100万円以上と、カーポートなど他の駐車場よりも高額です。特に、家の中に造るビルトインガレージはさらに費用がかかり、改装費用は105万円から220万円ほどと、通常のガレージ設置よりも高くなる傾向があります。もちろん、これはあくまで相場なので、正確な費用を知りたい場合は、専門業者に相談し、見積もりを取ることをおすすめします。
費用の目安
カーポートからガレージへのリフォーム費用は、工事の内容や規模によって大きく異なりますが、一般的には数百万円から数千万円程度かかると言われています。正確な費用は、業者に依頼して見積もりを取ることが必要です。しかし、事前に大まかな費用感を把握することで、予算計画を立てる上で役立ちます。様々な要素を考慮し、現実的な予算を立てましょう。
ガレージリフォーム:安く建てる方法
夢のガレージを実現したいけれど、費用が心配…そんなあなたのために、賢く費用を抑えてガレージリフォームを行う方法を解説します。予算を抑えつつ、満足度の高いガレージを手に入れるための秘訣を、ぜひ参考にしてください。
費用を抑えるためのポイント
ガレージリフォームの費用を抑えるためには、様々な工夫が必要です。ここでは、費用を抑えるための具体的なポイントをいくつかご紹介します。
- シンプルさを追求する:装飾を極力省き、機能性を重視したシンプルなデザインにすることで、材料費や工賃を削減できます。必要最低限の機能に絞り込むことで、コストパフォーマンスを高めましょう。
- 既製品を活用する:既製品のガレージキットや建材を使用することで、オーダーメイドに比べて費用を抑えることができます。豊富な選択肢から、予算とデザインのバランスを考慮して最適な製品を選びましょう。
- DIYを取り入れる:一部の作業をDIYで行うことで、人件費を削減できます。ただし、安全に配慮し、自身のスキルに見合った作業範囲にとどめることが重要です。無理のない範囲でDIYを取り入れましょう。
- 廃材の活用:既存のカーポートの一部を再利用したり、近隣から入手可能な廃材を活用することで、材料費を節約できます。環境にも優しく、経済的なメリットもあります。
- オフシーズンにリフォームする:業者の繁忙期を避けて、オフシーズンにリフォームを行うことで、人件費を抑えることができます。需要と供給のバランスを考慮することで、よりお得に工事を依頼できます。
- 複数の業者に見積もりを依頼する:複数の業者から見積もりを取り、価格を比較することで、最適な業者を選ぶことができます。相見積もりは、費用を抑えるための有効な手段です。
ガレージの種類と選び方
- ガレージリフォームを検討する上で、ガレージの種類選びは非常に重要です。様々なタイプが存在し、それぞれにメリット・デメリットがあります。予算や敷地条件、そして利用目的に最適なガレージを選択することで、満足度の高いリフォームを実現できます。
主要なガレージの種類
ガレージには、大きく分けて以下の種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合ったタイプを選びましょう。
- 独立型ガレージ:住宅とは独立した場所に建てられるガレージ。広さやデザインの自由度が高く、趣味のスペースとしても活用しやすい反面、土地面積が必要になります。
- 接続型ガレージ:住宅に隣接して建てられるガレージ。住宅との動線が良い反面、デザインの自由度は独立型に比べて低くなります。住宅との一体感を重視する方におすすめです。
- 埋め込み型ガレージ:地面を掘ってガレージを造るタイプ。土地の高低差を利用したり、景観を損ねたくない場合に有効です。ただし、施工費用が高額になる傾向があります。
- プレハブガレージ:工場で事前に組み立てられたガレージを現場に設置するタイプ。短工期でコストを抑えられるのがメリットです。デザインのバリエーションは限られる場合もあります。
- 鉄骨ガレージ:鉄骨フレームを用いたガレージ。強度が高く、大開口も可能なので、大型車両の収納にも適しています。デザインの自由度も高く、耐久性にも優れます。
- 木造ガレージ:木造フレームを用いたガレージ。温かみのある雰囲気で、自然素材との調和がとれます。ただし、耐久性やメンテナンス面では鉄骨ガレージに劣る場合があります。
選び方のポイント
最適なガレージを選ぶためには、以下の点を考慮しましょう。
- 予算:各タイプで費用が大きく異なります。予算に合わせて、現実的な選択肢を絞り込みましょう。コストパフォーマンスを重視するならプレハブガレージも検討できます。
- 敷地条件:土地の広さや形状、傾斜など、敷地条件によって選択できるガレージの種類が制限されます。敷地の状況を正確に把握することが重要です。
- 駐車する車のサイズ:車のサイズや台数に合わせて、ガレージの広さを決定します。余裕を持たせることで、作業スペースを確保できます。
- 利用目的:単なる駐車スペースとしてだけでなく、趣味の部屋や作業場として利用する場合は、広さや機能性を考慮する必要があります。将来的な拡張性も視野に入れましょう。
- デザイン:住宅との調和や周囲の景観とのバランスを考慮し、デザインを選びましょう。素材や色、窓の配置など、細部までこだわると満足度が高まります。
- メンテナンス性:長期間にわたって安心して使えるよう、メンテナンス性の高い素材や構造を選ぶことが大切です。定期的なメンテナンスの容易さも考慮しましょう。
ガレージの種類は多岐に渡り、それぞれに特徴があります。予算、敷地条件、利用目的などを総合的に判断し、最適なガレージを選びましょう。専門業者に相談し、綿密な計画を立てることで、理想のガレージを実現できます。後悔のない選択をするために、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。
カーポートをガレージ化するメリット・デメリット
カーポートをガレージ化する際は、メリットとデメリットがあります。メリット・デメリットの両面を把握したうえで、ガレージ化するかどうかを決めましょう。
カーポートをガレージ化するメリット
カーポートをガレージにリフォームすることで、得られるメリットは多岐に渡ります。愛車を守るための最適な環境を手に入れるだけでなく、生活の利便性も向上させるでしょう。
盗難・いたずら防止
ガレージ化によって、愛車は悪天候や盗難、いたずらから効果的に守られます。防犯対策として、シャッターや頑丈な扉を設置すれば、さらに安心感が高まります。大切な愛車を安心して保管できる環境は、所有する喜びをより一層高めてくれるでしょう。
悪天候からの保護
雨風、直射日光から愛車を守ることは、車の劣化防止に繋がります。塗装の褪色やボディの腐食を防ぎ、車の寿命を長く保つことに貢献します。また、雪国においては、雪かきから解放されるというメリットもあります。
快適な作業環境の確保
ガレージは、愛車のメンテナンスや洗車を行うのに最適な環境です。雨天時でも安心して作業でき、趣味の作業スペースとしても活用できます。DIY好きの方にとって、ガレージは夢のような空間となるでしょう。
資産価値の向上
ガレージ付き住宅は、一般的に住宅全体の資産価値を高める傾向があります。リフォームによって付加価値を高め、将来的な売却時のメリットにも繋がるでしょう。賢い投資として、ガレージリフォームは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
収納スペースの確保
ガレージは、単なる車の保管場所ではありません。自転車や工具、季節用品など、様々なものを収納できる貴重なスペースとなります。整理整頓された空間は、生活の質を向上させることに貢献します。
カーポートをガレージ化するデメリット
カーポートをガレージに改築する際には、メリットだけでなく、考慮すべきデメリットも存在します。費用や手続き、そして生活空間への影響など、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
高額なリフォーム費用
カーポートをガレージにリフォームするには、相応の費用が必要です。工事の内容や使用する資材によって費用は大きく変動しますが、決して安価な工事ではないことを理解しておくべきです。予算計画をしっかりと立て、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
建築確認申請の手続き
ガレージ化工事によっては、建築確認申請が必要となる場合があります。申請手続きには、時間と手間がかかります。専門業者に依頼することでスムーズに進めることができますが、費用も増加することを考慮する必要があります。手続きの煩雑さを事前に理解し、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
近隣への影響
工事中は、騒音や振動、資材の搬入出など、近隣住民への影響を考慮しなければなりません。近隣住民への配慮は、良好な人間関係を維持するために不可欠です。事前に挨拶回りを行い、工事期間や内容について丁寧に説明することで、トラブルを回避できます。良好なコミュニケーションを心がけ、近隣住民との信頼関係を築きましょう。
生活空間の狭隘化
ガレージ化によって、カーポートがあったスペースが狭くなる可能性があります。特に、敷地面積が限られた住宅では、生活空間の狭隘化が懸念されます。リフォーム前に、十分な検討が必要です。限られた空間を有効活用するための工夫や、新たな収納スペースの確保策も併せて検討しましょう。
解体工事によるゴミ処理
既存のカーポートを解体する際には、廃材の処理が必要になります。処理費用や方法についても事前に確認が必要です。環境問題にも配慮し、適切な廃棄方法を選択しましょう。専門業者に依頼することで、スムーズで環境に配慮した廃棄処理が可能です。
設計・施工の失敗リスク
リフォーム工事は、設計や施工の失敗リスクがつきものです。事前に業者選びを慎重に行い、信頼できる業者に依頼することが重要です。契約内容をしっかりと確認し、トラブルが発生した場合の対応についても確認しておきましょう。後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
カーポートをガレージ化して理想の駐車スペースにしよう
カーポートをガレージに変更する際の注意点や費用相場、メリット・デメリットについてまとめました。
ガレージは、車を犯罪や雨風から守れたり、防犯性が優れていたりする点が魅力です。
一方で、カーポートに比べると料金が高く、建築確認申請を出す必要があります。
カーポートをガレージ化したときのメリット・デメリット、注意点を把握したうえで、ガレージに変更するかどうかを決定しましょう。
自宅の駐車場をガレージにしたいとお考えの方は、お気軽に弊社にお問い合わせください。
Q.カーポートをガレージ化するときに押さえておく法律は?
A.建築基準法と固定資産税について覚えておきましょう。
Q.ガレージ化する費用がわかりません。
A.1台当たりおよそ100万円〜です。しかし、あくまで相場なので参考として捉えてください。