夏から秋にかけて、ご家庭の排水管の臭いが気になりませんか? 排水管のつまりによる臭いは本当にうんざりしますよね。 しかし、ご家庭の排水管がつまる理由がわかる人は少なく、対処しきれていないのが現状です。 つまりの原因は複数ありますが、実は正しく対処すればどんなご家庭でも排水管のつまりを改善することが可能です。
この記事を最後まで読んでいただければ、排水管がつまる原因とその対処法を知ることができます。 どうしても対処しきれなければプロに頼ることで排水管をよりきれいにしてもらうことも可能ですよ。
排水管の臭いの原因
排水管から漏れる臭いの原因の多くは「排水管の奥のつまり」です。 では、なぜ排水管はつまりやすいのでしょうか。そこには排水管の構造に詰まりやすくなってしまう要因があります。
排水管の構造
給水管の場合であれば、各家庭の蛇口へ水を運ぶために圧力をかけ、水を下から上へと運んでいます。 一方で排水管の場合、給水管とは違い圧力はかかっていません。 配管に勾配をつけることで、高い位置から低い位置へと流す仕組みになっています。 流れが滞ったとき(つまり)に圧力が掛からないので、自然に改善することが難しいです。 また排水管は、下水から上がってくる悪臭・害虫の侵入などを防ぐため、トラップ構造になっています。 トラップ構造とは上下にカーブしている構造のことをいい、以下の写真のようなものを指します。
そのトラップの中には常に水が溜まっているのですが、その部分に水に溶けないものが溜まったり固まったりすることで、詰まってしまうのです。
排水溝のよくある場所と原因を徹底解説
排水溝から立ち上る嫌な臭い、本当に困りますよね。その原因は様々で、場所によって異なります。まずは、臭いの発生源となりやすい場所と、それぞれに潜む原因を詳しく見ていきましょう。
キッチン排水溝:生ゴミと油汚れの悪夢
キッチンの排水溝は、油汚れや食べ残し、生ゴミが溜まりやすく、悪臭の温床になりがちです。特に、排水口の網やトラップに汚れがこびりつくと、細菌が繁殖し、強烈な臭いを発します。排水管内部に油がこびりつき、固まってしまうと、悪臭だけでなく詰まりの原因にもなります。こまめな清掃が不可欠です。
浴室排水溝:ぬめりと髪の毛の悪循環
浴室の排水溝は、湿気とぬめりが臭いの元凶。石鹸カスやシャンプーの残り、そして抜け毛が絡まり、悪臭を放つ菌類の温床となります。髪の毛の塊は排水管を詰まらせる原因にもなりかねません。定期的な清掃に加え、排水口に髪の毛をキャッチするネットを設置するのも効果的です。
トイレ排水溝:見えない汚れの恐怖
トイレの排水溝は、目に見えない汚れが臭いの原因となることが多いです。便器にこびり付いた汚れや、尿石などが、排水管に流れ込み、悪臭を放ちます。また、便器と排水管の接続部分の汚れも臭いの原因となります。トイレ用洗剤による定期的な清掃に加え、排水管洗浄剤の使用も有効です。見えない部分だからこそ、念入りなケアが求められます。
その他:排水管の老朽化と配管の接続部分
上記以外にも、排水管自体の老朽化や、排水管の接続部分からの臭い漏れも考えられます。長年使用している排水管は、経年劣化によって亀裂が生じ、そこから臭いが漏れる場合があります。また、配管の接続部分がしっかり密封されていない場合も、臭いが発生しやすくなります。これらの原因は、専門業者に点検を依頼するのが確実です。早期発見・早期対処が、臭い問題解決への近道です。
このように、排水溝の臭いの原因は場所によって様々で、その解決策も異なります。それぞれの場所の特徴を理解し、適切な対策を行うことが重要です。次の章では、キッチン排水溝の臭い対策について、具体的な掃除方法から予防策まで詳しく解説します。
排水管につまりやすいもの
排水管がつまりやすい構造になっている理由は理解できたと思います。 では、どんなものが排水管に詰まりやすいのでしょうか。 具体的には以下の3点が要注意です。 ・汚水 ・雑排水 ・雨水 順に対処法と共に解説していきます。
つまりの原因別対処法
汚水
トイレからの排水である汚水。 一度に多くのトイレットペーパーを流してしまう、食べ残しや吐しゃ物を流すなどがつまりの原因となります。 ご家庭であれば、介護用のおむつや子供の玩具、小さな爪楊枝などもつまりの原因として多いです。 ポケットから落下したものを流してしまうこともあり、不要なものを出来る限り持ち込まないことをおすすめします。 トイレットペーパーなど水に溶けるものや排泄物でも、一度に多くを流すことはやめましょう。
雑排水
キッチン・浴室・洗面所からの排水である雑排水。 油や食材のカスなどがキッチンの排水溝から排水管へと流れて、固まったものが蓄積することで、つまりが生じます。 鍋や皿などについた油分を拭き取ってから洗うなど、細かな食材カスを流さない工夫をするとつまりにくくなります。 浴室・洗面所は、流れる髪の毛や石鹸カスが排水溝のトラップ部分に溜まります。 定期的にお掃除をしないと、つまりの原因となります。市販の排水溝カバーやヘアーキャッチャーを活用するのもおすすめです。
雨水
屋根など敷地内に降った雨の排水。 落ち葉や泥・砂などが、雨樋や雨水マスから排水管へと流れ込むことでつまりが発生します。 目が届きづらいことから屋外は油断しがちです。普段から注意深く、清掃するようにしましょう。 暑い時期には臭いが排水管から上がって来ることが多く、雨や台風など気候が荒れる時期にはつまりが発生しやすいです。
排水溝の臭いを防ぐための日常清掃と予防策
これまで排水溝の臭いの原因や、深刻な詰まりへの対処法、プロへの依頼方法などを解説してきました。しかし、何よりも重要なのは、日々の清掃と適切な予防策です。排水溝の臭いを根本から防ぎ、快適な生活空間を保つための具体的な方法を、詳しくご説明しましょう。
キッチン排水溝の日常清掃:こまめなケアが重要
キッチンの排水溝は、油汚れや食べ残しなどが溜まりやすく、臭いの原因になりやすい場所です。そのため、こまめな清掃が不可欠です。毎日の使用後には、ぬるま湯で洗い流し、油汚れを落とすことが大切です。週に一度は、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤を使用し、排水口のヌメリや汚れをしっかり落としましょう。さらに、排水口の網を取り外し、丁寧に洗浄することも忘れずに行いましょう。これらの小さな努力が、臭いの発生を防ぎ、排水管の寿命を延ばすことに繋がります。
お風呂やトイレの排水溝清掃:カビ対策も忘れずに
お風呂やトイレの排水溝は、湿気が多く、カビが発生しやすい環境です。そのため、定期的な清掃とカビ対策が重要です。週に一度は、浴室用洗剤や漂白剤を使用し、排水口の汚れやカビをしっかりと除去しましょう。排水口の周辺も丁寧に掃除することで、臭いの原因となる汚れやカビの発生を抑制できます。また、換気をよくすることで、湿気を減らし、カビの繁殖を防ぐ効果があります。定期的な清掃と換気によって、清潔で臭いのない快適なバスルームを保ちましょう。
排水溝の臭い予防策:排水口のトラップを活用しよう
排水溝の臭いを防ぐためには、排水口のトラップが非常に有効です。トラップとは、排水管に設置されたU字型のパイプで、水が溜まることで臭気が上がってくるのを防ぐ役割を果たします。トラップの水がなくなると臭いが上がってくるため、定期的に水を流して、トラップに水を溜めておくことが重要です。また、市販の排水口用防臭剤を使用するのも効果的です。様々なタイプがあるので、ご自身の排水口に合ったものを選んで使用しましょう。これらの対策を組み合わせることで、より効果的に臭いを防ぐことができます。
日常清掃における注意点:無理のない範囲で継続を
排水溝の清掃は、毎日行う必要はありませんが、こまめなケアが臭いを防ぐ上で非常に有効です。しかし、無理のない範囲で行うことが大切です。毎日行うのは難しいという方は、週に一度、あるいは月に一度など、自分のペースで継続することが重要です。継続することで、排水溝の汚れが蓄積しにくくなり、臭いの発生も抑制できます。また、清掃用品の選び方や使用方法を間違えると、排水管を傷める可能性があるため、注意が必要です。不明な点は、製品の説明書をよく読んでから使用しましょう。
排水管の洗浄:専門業者への依頼も検討
家庭での清掃で臭いが改善しない場合は、排水管自体に問題がある可能性があります。排水管が詰まっていたり、破損していたりするケースも考えられます。そのような場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。専門業者は、高圧洗浄機などを使って、排水管内部の汚れを徹底的に除去してくれます。また、排水管の修理や交換も行ってくれるため、安心です。費用は業者によって異なりますが、早めの対処が、より大きな費用負担を防ぐことに繋がります。深刻な状況になる前に、プロの意見を仰ぐことをおすすめします。
排水管洗浄のプロに相談しよう
業者の対応範囲と依頼したほうが良い状況
①キッチン
キッチンは毎日、定期的に使う場所ですので、他の水回りに比べてもつまりやすいです。排水溝の汚れであれば、ご自身で掃除することでつまりが解消されることも多いです。しかし、排水管になるとご自身で掃除するのは難しいです。 排水管は普段あまり触れる場所ではないので、掃除しようとして破損をする人もいます。排水管が破損すると、キッチンが使えなくなり大規模な修繕工事になる場合もあります。排水溝の掃除でつまりが解消されない場合、排水管に原因がある場合がありますので、専門の洗浄業者にご依頼ください。
②洗面所
洗面所は洗顔・手洗いのときに出た皮脂やヘアケアで流れた毛髪などが原因でつまります。また水垢を放置していると排水口に皮脂や毛髪が引っかかるため、つまりの原因になります。 排水管のS字トラップに汚れが溜まりやすく、排水溝が狭いためご自身で掃除するにも限界があります。無理に掃除をしようとすると排水溝を傷つけてしまうこともあります。月1回程度の定期的な洗浄がおすすめです。
③トイレ
トイレがつまった場合、ラバーカップを利用することや水・お湯を流すことでつまりが解消されます。これらを利用してトイレのつまりを解決された経験のある人も多いでしょう。 ただし、いつものトイレのつまりと違う、ラバーカップでも解決されない、といった場合には無理につまりを解消しようとせずに、洗浄業者にご依頼ください。 人の手だけでは掃除できない排水管に、長年蓄積された汚れが付着しているためつまっていることもあります。定期的に洗浄することで、つまりだけではなく故障を防ぐこともできます。
④浴室
浴室は毛髪や石鹸・皮脂などによる汚れでつまることが多く、特に石鹸やシャンプー・コンディショナーは、ぬめり状の汚れになります。毛髪がそのぬめりに絡むことで、浴室のつまりが起こります。 しつこいぬめり状の汚れが排水管に付着しており、一般の掃除では解消されないことも多いためプロの業者に任せるのが得策です。
⑤屋外の排水管
家の周りには排水枡(マス)が設置されています。点検や清掃のために設置されているものです。排水桝には汚水や雨水とともに、ゴミや泥も一緒に流れます。 このゴミや泥が蓄積することが、つまりの原因です。屋外の排水管がつまると、排水が屋内に逆流してしまいます。逆流したときはもちろんですが、逆流する前に定期的に洗浄をしましょう。
まとめ
毎日の生活で欠かせない排水管。気づかないうちに汚れが蓄積し、悪臭や詰まりの原因になることも…。そんなお悩みを解決するのが、弊社の排水管洗浄サービスです!
頑固なつまりにも効果抜群!ご自身ではどうにもできない詰まりや、排水管のイヤなニオイ、長年の汚れもプロの技術でスッキリしましょう。さらに、排水管のトラブルを防ぐためには定期的なクリーニングがおすすめ。汚れが蓄積する前にプロによるメンテナンスで快適な水回りを長く保ちましょう。
快適な暮らしを守るため、ぜひ一度、弊社の排水管洗浄サービスをご検討ください。専門スタッフが、丁寧な作業と分かりやすい説明で、安心と快適をお届けします。