天井の張替えをするにあたって、ベニヤを貼って下地を作ろうとお考えではありませんか。
たしかに、ベニヤで下地を作ると解体作業が不要で大掛かりな工事がないため、自分でもできます。
そこで今回は、天井にベニヤを貼る方法について解説します。
業者に天井のリフォームを依頼したときの費用やメリットも解説しているため、選択肢の1つとしてお考えください。
きれいで安全な天井の部屋を作るために最善の選択をしましょう。
天井を張替えるタイミング
天井を張替えるタイミングは、主に3つあります。
- 汚れ・痛みが気になる
- 雨漏れや雨のシミがある
- 築年数15年以上経った
上記に当てはまる場合には、天井の張替えを積極的に検討しましょう。
汚れ・傷みが気になる
1つ目の目安は、傷や穴、汚れによって見た目が悪いときです。気になる汚れは、以下のようなものが挙げられます。
- 水漏れ
- タバコのヤニ
- 動物の糞尿
目に見えて状態が悪くても、上記のような汚れは少し掃除した程度で取れるものではありません。
そのため掃除ではなく、天井の張替えを検討する方が多いです。
雨漏れや雨のシミがある
2つ目の目安は、雨漏れや雨のシミがあるときです。
水が落ちてきていなくても雨のシミがあれば、天井裏で雨漏りが発生していると予測できます。
一度雨漏りをすると、天井やクロスにカビが発生しやすくなるため、早めの対処が必要です。
天井のリフォームをすれば雨漏りの原因がわかり、同時に対処できます。
築年数15年以上経った
自宅の築年数が15年以上経過しているのであれば、天井張替えの検討時期です。
目立った痛みや汚れがなくても、早めに張り替えることでコストを抑えられる場合があります。
天井裏の状態は、日常生活のなかで把握できません。
そのため、知らぬうちに劣化や老朽化が進行している可能性があります。点検も含め、天井の張替えを実施しましょう。
ベニヤを貼って天井を張替えるメリット
天井の張替えの際にベニヤを貼って下地を作る方法があります。ベニヤを貼って天井を張替えるメリットは、以下の2つです。
- 天井を解体せずに済む
- リフォーム費用を抑えられる
順番に確認しましょう。
天井を解体せずに済む
本来、天井の張替えには解体を必要とするため、大掛かりな作業が必要です。
天井を落とす前に部屋中にビニールシートを敷き、天井に穴を開けて落としていかなければなりません。
また、天井を落とすと天井板はもちろん、部屋中に埃やチリ、土が舞ってしまいます。
そのため、部屋の掃除や後片付けをしなければなりません。
しかし、ベニヤで下地を作る方法では今ある天井を落とさずに、上からベニヤを貼っていきます。
そのため、落とす作業や掃除の手間を省いて天井の張替えができます。
リフォーム費用を抑えられる
ベニヤで下地を作って天井を張替える方法は自分でできるため、リフォームの費用を大幅に抑えられます。
ベニヤを用いる天井張替えで必要な材料は、主にベニヤ板とビスだけです。
もちろん、工具・道具は必要ですが、業者に依頼するよりもはるかに安く済みます。
とにかく安く天井をリフォームしたい方におすすめです。
天井にベニヤを貼る施工手順
施工は、以下の4つの手順で行います。
- 梁を補強する
- ベニヤにビスを打つ
- 部屋の真ん中から貼っていく
- クロスを貼る
天井を落とさない分、とてもスムーズに作業を進められます。DIYで天井にベニヤを貼って天井張替えする際の参考にしてください。
梁を補強する
まず、天井裏から梁を補強しましょう。なぜなら、ベニヤを貼ると梁に負担がかかるためです。
脚立にのぼり、カッターナイフを使って天井板を切ります。梁から竿縁までの長さの角材をビスでとめて補強します。天井裏の電気配線に注意しながら作業を進めましょう。
ベニヤにビスを打つ
次に、天井のサイズに合わせてベニヤをカットしていきます。カットしたベニヤの角をカンナで削っておくと、きれいにクロスを貼れるためおすすめです。
また、天井にベニヤを貼り付けていく前に、等間隔にビスを少しだけベニヤに打っておくと作業しやすいです。ビスは天井の基礎部分に当たるように、外側に向けて斜めに打ちましょう。
部屋の真ん中から貼っていく
続いて、天井にベニヤを貼っていく作業です。脚立に立ってベニヤを持ち上げ、1つずつビスを打っていきましょう。
部屋の真ん中から貼ると、上手にベニヤを貼っていけます。中心に貼ったベニヤ板を基準にすることでベニヤとベニヤの間に隙間を作らずに貼れます。
仕上げにベニヤとベニヤの間やビスの穴にパテを入れ、乾燥したら紙やすりをかけましょう。これで凹凸のない下地ができます。
クロスを貼る
最後に、好みのクロスをベニヤの上から貼っていきます。真っ直ぐ貼り付けていくために、チョークやレーザーなどで基準線を引いておきましょう。
クロスは重力に逆らった貼り付けをしなければならないため、糊は多めに付けるよう意識してください。粘着付きのクロスだと、簡単に貼り付けられるためおすすめです。
DIYで天井張替えをする注意点
一見簡単そうに見える天井張替えのDIYですが、注意点もあります。
DIYで天井張替えをする場合、以下の3つの注意点に気をつけましょう。
- 1人では作業が難しい
- 下地や天井裏の状態がチェックできない
- 道具を準備しなければならない
あらかじめ注意点を知っておき、自分で天井張替えをすべきかどうか判断する材料にしましょう。
1人では作業が難しい
天井張替えのDIYを1人で完結させることは困難です。最低2人以上は必要だと考えておきましょう。
ベニヤ板を貼る際も、クロスを貼る際も、貼り始めは「貼り付け役」と「持つ役」が必要です。
そのため、脚立も2つずつ用意しておきましょう。
脚立に乗って上を向きながらの作業は、想像以上に大変です。2人以上で作業を進め、効率的に張替えましょう。
下地や天井裏の状態がチェックできない
ベニヤを使った天井張替えでは天井を壊さずに下地を作るため、傷み具合がわからないままリフォームをしてしまうことになりかねません。
しかし、築年数の長い住宅では、天井の下地や天井裏の劣化や老朽化が進行している可能性もあります。
雨漏りによってカビや腐敗がすすんでいた場合でも詳しくチェックできないため、気づかず見た目だけがきれいになってしまいます。
道具を準備しなければならない
DIYで天井を張り替える場合は、一般家庭に置いていない道具も揃えなければなりません。
天井張替えのDIYで必要な道具は、以下の通りです。
- ノコギリ
- カッター
- メジャー・定規
- インパクトドライバー
- 脚立(2つ)
- カンナ
- パテ
- サンドペーパー
- 撫でハケ
- 地ベラ
- ジョイントローラー
- 竹べら
道具を揃えるために膨大な費用がかかる場合もあり、安く済まないかもしれません。
天井のリフォームは業者に依頼しよう
天井のリフォームは、業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼すると、天井板や天井裏に修繕すべき部分がないかどうかをチェックしてもらえるため、安心感があります。
費用はかかるものの、住環境・防犯性の向上につながるでしょう。
特に、以下のような場合には専門業者の修理が必要です。
- 直径20cm以上の穴がある
- 断熱材が破損した
- 配線が出てきた
不慣れな方が、修復が必要な住宅設備に触れると、状態を悪化させてしまう可能性があります。
なかでも、配線作業は有資格者でなければ触れられないため、注意しましょう。
業者に依頼するときの相場
業者に依頼するとき、費用が気になりますよね。天井張替えを業者に依頼したときの相場は、以下の通りです。
作業内容 | 費用相場 |
クロスの張替え(20㎡) | 3〜8万円 |
石膏ボードの張替え(20㎡) | 3〜7万円 |
天井板の張替え | 5〜10万円 |
破損部分の補修 | 2〜5万円 |
ただし、天井板の張替えは、使用する素材によって費用が異なります。
天然木材を使用する場合は、上記費用よりも高額になるケースもあります。
DIYをする場合は自分で作業する手間がかかる上に、必要な道具や材料をすべて揃える費用もかかることを考慮すると、業者に依頼するのとあまり負担は変わらないかもしれません。
天井のリフォームでお悩みなら業者への依頼も検討しよう
築年数15年以上経過していたり、汚れや傷みが気になったりしているのであれば、天井張替えを検討するタイミングです。
ベニヤで下地を作って天井を張替える方法は天井板の解体が不要のため手軽にDIYできます。
しかし、1人での作業は大変で揃えなければならない道具も多いです。
業者に依頼すれば作業をすべてお任せできることはもちろん、きれいに仕上げてもらえます。
もし、内装リフォームでお困りであれば、弊社にお気軽にお問合せください。
Q:ベニヤを貼って天井を張替えるメリットは?
A:天井を解体せずに済むことと、リフォーム費用を抑えられることです。
Q:業者に天井張替えを依頼するときの費用相場は?
A:クロスの張替えだと5〜8万円、天井板の張替えだと5〜10万円、破損部分の補修だと2〜5万円が相場です。