玄関ポーチの劣化が目立つことで、リフォームの必要性を感じますよね。しかしどんなリフォームしたらよいかわからずに、踏み切れない方は少なくありません。
この記事では、玄関ポーチのリフォームを内容別にメリットや費用相場を解説します。またリフォームが必要なタイミングも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
玄関ポーチの役割
玄関ポーチの役割は、主に以下の3つです。
・玄関の出入りをスムーズにしてくれる
・雨風が吹き込むのを防いでくれる
・直射日光から玄関ポーチを守ってくれる
玄関ポーチは、一時的に利用できる実用的なスペースとなります。大きな荷物やベビーカーを置けるので、玄関の出入りをスムーズにしてくれます。
また玄関ポーチによって、雨風が吹き込むのを防ぐことが可能です。直接雨が吹き込まなくなるため、建具の劣化や湿気の侵入を防いでくれます。他にも直射日光が玄関に当たらなくなるので、玄関内の温度上昇を防ぐことにも効果があります。
玄関ポーチをリフォームするタイミング
玄関ポーチのリフォームが必要となるタイミングは、主に4つです。ここでは、4つのタイミングを詳しく解説します。
家を建ててから10~20年以上経過している
基本的に家を建ててから、10~20年以上経過するタイミングで玄関ポーチのリフォームが必要になります。なぜなら、タイルを張り付ける接着剤の寿命が10年程度になるからです。
たとえタイル自体の劣化が目立たなくても接着剤の効果が薄れることで、剥がれの原因となります。そのためタイル自体に問題がなくても10年から遅くても20年以内には、張り替える必要があります。
また玄関ポーチの掃除を怠っている場合は、さらに早いタイミングでリフォームが必要です。汚れやカビがこびりついた玄関ポーチは、タイル自体の劣化が早いので10年未満で張り替えなければならない可能性もあります。
タイルが破損・滑りやすい
タイルの破損や滑りやすいと感じた場合も、リフォームが必要なタイミングです。玄関ポーチに使われるタイルは耐久性に優れていますが、衝撃に弱いといったデメリットがあります。
そのため重い荷物を落とした際に、衝撃で割れてしまう可能性が高いです。タイルが割れてしまうと雨水が侵入するので、ポーチ全体の劣化に繋がってしまうでしょう。
またタイルには滑りにくい加工が施されていますが、長年使用することで摩耗されていきます。摩耗したタイルは、滑りやすく転倒の恐れがあるため危険です。特にスロープを設けている場合はさらに滑りが良くなるので、早急なリフォームが必要となります。
玄関庇の劣化
長年雨風にさらされる玄関庇も、リフォームが必要になります。特に庇の裏側にある軒天部分は、塗料の劣化が早いです。塗料の劣化を放置してしまうと、雨水が侵入してしまうので、腐食の原因となります。
腐食した軒天は、色の変色や浮き上がりが確認できます。これらの症状が確認できる場合は、新たな軒天に交換する必要があるでしょう。
手すりやバリアフリーが必要になった
年齢と共に、身体機能が低下することで玄関ポーチの段差がつらくなります。玄関ポーチの移動を楽にするためにも、段差の解消や手すりの設置が必要です。
たとえば段差解消のためにスロープを設けることで、車いすでも移動が楽になります。他にも手すりを設けることによって段差を登るのを楽にしてくれます。
リフォームの内容・メリット・費用相場
ここまで、玄関リフォームが必要となるタイミングについて紹介しました。しかしどの玄関リフォームを行えばよいのか悩みますよね。ここからは玄関リフォームの内容やメリット、費用相場までを紹介しますので参考にしてください。
タイルの張り替え
玄関ポーチをリフォームする際は、タイルのみを張り替えることが可能です。タイルの破損や浮きなどが確認された場合に、よく行われるリフォームになります。
破損や浮きが発生したタイルを張り替えることで、雨水の侵入を防ぐことができます。またデザイン性の高いタイルに張り替えることもできるため、玄関の雰囲気を大きく変えることも可能です。アプローチを含めてリフォームすれば、デザイン性の高い玄関を演出できるでしょう。
タイルの張替えにかかる費用は、5万円~が相場です。ただし質の高いタイルはさらに高額になります。特にタイルは、質やデザインによって値幅が大きいため注意が必要です。また玄関ポーチの面積によっても、かかる費用が異なります。
庇の交換・設置
玄関庇の交換や設置は、玄関ポーチのリフォームでよく行われます。たとえば老朽化した玄関庇を新しいものに交換することで、雨風から玄関ポーチを守ることが可能です。他にも玄関庇を新たに設置することによって、玄関の出入りをスムーズにしてくれます。
玄関ポーチのリフォームにかかる費用は、25万円~が相場です。ただし庇のサイズやデザインによって、価格は変動します。また既製品かオーダーメイドかによっても異なるでしょう。ちなみに庇の取り付けにかかる費用は3万円~となります。
手すりの設置
玄関ポーチには、後付けで手すりを設置することが可能です。特に玄関ポーチと地面の高低差が大きい場合は、設置する必要があります。
手すりを設置する際は、地面から手すりの上端までの高さが75cm~80cmが最適といわれています。しかし使う人が明確な場合は、その人に合わせて調整した高さが最適です。
手すりを設置することで、転倒防止になります。またご高齢の方が階段を使用する際の支えとなるので、上り下りを楽にしてくれます。
玄関ポーチに手すりを設置する費用は、7万円~が相場です。しかし手すりを先付するのか後付けかの違いや、二段にする場合はさらに費用がかかります。
まずは信頼できる業者に見積もり依頼
玄関ポーチのリフォームを成功させるためには、信頼できる業者に依頼することが重要です。信頼できる業者を見極める方法として、以下のポイントを押さえることをおすすめします。
・玄関ポーチのリフォームの実績
・要望に合ったご提案
・質問に対する対応
・保証やアフターサービスの内容
・リフォーム協会への加盟
上記のポイントを参考に業者を選ぶことで、優良な業者か判断できます。また見積もりを依頼する際は、担当者との相性も確認しておくと今後の付き合いも安心です。