「愛車を安全に駐車できるスペースがほしい」と考えて、駐車場のリフォームを検討している方も多いですよね。しかし、どんなリフォームをしたらよいのか悩むケースは少なくありません。
今回は、駐車場リフォームの種類や費用について解説します。またリフォームを成功させるために押さえておきたい注意点やコツについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まずは敷地を確保しよう
駐車場のリフォームを検討する際に、まずは敷地を確保することが重要です。敷地を確保するためには、以下の3つの方法があります。
・砂利を敷く
・アスファルトで舗装する
・コンクリートで舗装する
ここでは、それぞれの内容について解説してきます。
砂利を敷く
駐車場のリフォームでもっともポピュラーなのが、敷地に砂利を敷いて駐車場にする方法です。砂利はアスファルトやコンクリートに比べて施工が簡単なため、費用を安く抑えられます。また施工後に養生する必要がないので、すぐに車を駐車することも可能です。
アスファルトで舗装する
駐車場リフォームには、アスファルトを舗装する方法もあります。養生期間が短く施工が容易なため、すぐに駐車できます。ただし見た目の色とデザイン性が悪いため、一般家庭ではあまり使用されていません。
コンクリートで舗装する
駐車場リフォームでもっとも多いのが、コンクリートで舗装する方法です。他の方法に比べて費用が掛かりますが、耐久性が高く長持ちしてくれます。またスタイリッシュなデザインで、あらゆる住宅とのバランスもとりやすいです。
「駐車場リフォーム」の種類と費用
駐車場リフォームには、駐車場の種類も検討する必要があります。そこでここでは、駐車場の種類ごとの特徴や費用について解説していきます。
オープンスタイル
舗装のみ行った駐車場のことを、「オープンスタイル」と呼んでいます。一般的にコンクリート舗装にすることが多く、明るい雰囲気の駐車場になります。また屋根や壁がないため舗装費用しか掛からず、約10万円程度で設置可能です。
カーポート
カーポートは、駐車場リフォームの中でも一番人気の高いスタイルです。柱と屋根を設置しているため、雨や日差しから車を守ってくれます。カーポートの設置費用は約20万円になるので、ガレージに比べてかなり安く設置することが可能です。
ガレージ
駐車場リフォームでもっとも設置費用が高いのが、ガレージです。ガレージは、設置するのに約100万円の費用が掛かります。しかし、屋根と壁があるので車を雨風から守ってくれます。「多少費用は掛かっても愛車を守りたい」と考えている方に向いています。
駐車場リフォームの注意点
駐車場リフォームを行う際に、押さえておきたい注意点があります。後々困ることがないように、事前に確認しておきましょう。
建築確認申請が必要
カーポートやガレージを設置する際、建築確認申請が必要になるケースがあります。建築基準法2条の定義では、「土地に定着する工作物で、屋根及び柱もしくは壁を有するもの」は建築物に該当することを記載しています。
ガレージは住宅と同じ建築物とみなされるため、建築確認申請が必要です。地域によってはカーポートを設置する場合にも建築確認申請が必要となるケースや、地域・床面積によっては不要なケースもあります。建築確認申請に関する作業は複雑なので、リフォーム会社に相談するのがおすすめです。
固定資産税がかかるケースがある
駐車場リフォームをする場合は、固定資産税がかかるケースがあります。固定資産税の対象となる駐車場は、以下の3つの条件をすべて満たす場合です。
・土地との定着性
・屋根及び三方向以上の周壁
・居住や作業などの用途性
特にガレージへのリフォームでは、上記に挙げた内容が該当することが多いです。また稀にカーポートも該当するので、固定資産税についてもリフォーム業者や土地家屋調査士に確認するのが賢明です。
駐車スペースは余裕を持とう
駐車場リフォームをする際、駐車スペースに余裕を持たせることが大切です。駐車スペースに余裕がなければ車体を入れることはできても、出入りが難しくなります。スムーズに出入りできるように、ある程度スペースを確保しなければいけません。駐車スペースを計画する際は、最低でも以下の広さを確保するのがおすすめです。
・軽自動車1台分:横2.0〜3.0m×奥行3.6〜5.5m
・普通自動車1台分:横2.3〜3.0m×奥行4.7〜5.5m
・大型車1台分:横2.5〜3.0m×奥行5.0〜6.0m
駐車場リフォームのコツ
駐車場リフォームをする際、失敗しないためにも大切なポイントを押さえておく必要があります。ここではおすすめのコツを3つご紹介するので、駐車場リフォームをする際の参考にしてくださいね。
一緒に玄関アプローチも検討する
駐車場リフォームをする際は、玄関アプローチも合わせてリフォームするのがおすすめです。駐車場から玄関までの動線や安全性を考えてリフォームするので、今まで以上に快適に使うことができます。
たとえば駐車場から玄関アプローチまでをスロープにすることで、玄関までの移動が楽になり、車椅子の方やご年配の方に快適にお使いいただけます。
以前は階段があったのであれば今までのように上り下りする必要がなくなり、付き添いの方もサポートしやすくなるでしょう。