車庫は日光や雨風にさらされて、時間が経つごとに劣化が進んでいきます。劣化が目立つようになりリフォームを考えるものの、実際にどうすればよいのか分からない方も多いですよね。
今回は、車庫のリフォームする際に押さえるべきポイントやリフォームの種類を解説していきます。また、車庫のタイプや車庫を別空間にするためのリフォームまで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
車庫リフォームを計画しよう
車庫リフォームで失敗しないためには、事前に自分のニーズや条件を満たす内容かどうかをリサーチしておくことが大切です。以下では、計画を立てるにあたって押さえておきたいポイントを解説します。
家族の悩みを聞く
車庫リフォームを計画する際は、家族の悩みを聞いておくことをおすすめします。なぜなら車庫を利用するのはご自身だけでなく、他の家族も利用するケースが多いためです。
たとえば駐車が苦手であれば、「不都合がない程度の十分な車庫のスペースがほしい」と思う方もいるでしょう。
後々トラブルや不都合がないように、事前に家族の悩み・要望を聞いておくのが好ましいです。
予算を決める
家族の要望を聞いた後は、予算を決める必要があります。車庫リフォームは工事内容によって費用が異なるので、どの程度予算を掛けられるのかを把握しておきましょう。
特に、車庫の駐車スペースを拡張したい場合は高額になります。車庫を新しく交換する必要があるので、100万円前後の費用がかかるのが一般的です。
ある程度まとまった金額が必要になるので、車庫リフォームを行う際は家族の要望と予算をもとに計画すると後々失敗することがありません。
車庫リフォームの種類
車庫のリフォーム種類は、主に以下の3つに分けられます。
・車庫のメンテナンス
・車庫をまるごと交換
・防犯対策で愛車を守る
以下に解説します。
車庫のメンテナンス
一番多い車庫のリフォーム内容は、メンテナンスです。車庫は経年劣化によって錆やひび割れ、塗装の剥がれなどが目立ってきますが、メンテナンスによって部分的に補修していきます。
車庫のメンテナンスには、主に以下の3つの工事方法があります。
・車庫の再塗装
・車庫のパネル補修
・腐食部の補修
車庫の耐用年数は10年程度です。10年以上経つと経年劣化が目立つようになるので、車庫のメンテナンスを検討するのが好ましいです。
車庫をまるごと交換
車庫リフォームでは、車庫をまるごと交換することも可能です。たとえば長年車庫を利用していると経年劣化が激しくなり、メンテナンスではまかなえなくなります。劣化した部分を補修しきれず、雨風が入り込み大切な車を傷めることにもなりかねません。
車庫をまるごと交換すれば、雨風からのダメージを受けにくくなります。結果的にメンテナンスの頻度が減るため、全コストを考えると安く済むケースは少なくありません。
防犯対策で愛車を守る
最後は、車庫の防犯対策のために行うリフォームです。車庫に車を停めている場合でも盗難されるケースは少なくなく、防犯対策を行っている方は珍しくはありません。
防犯対策のリフォーム方法で多いのは、人感センサーや防犯カメラの設置です。特に防犯カメラ設置は映像を記録するので、昼夜関係なく防犯対策できます。また設置しているだけでも抑止力があるため、防犯対策として効果的です。
車庫のタイプを変えるなら
車庫のタイプは、主に以下の3種類があります。
・独立型
・ビルトイン型
・掘り込み式
それぞれ詳しく解説していきます。
独立型
独立型とは、敷地内の余白スペースに設置している建物外の車庫のことです。独立型の車庫を設置するには、既製品の車庫を購入してそのまま設置する方法や建築する方法があります。
独立型の車庫は、敷地内の余白スペースに合わせて好きなサイズを選べる点が大きなメリットです。車庫を駐車スペースとしてではなく、作業場として利用したい方に向いています。
ビルトイン型
ビルトイン型とは、すでにある建物を増築や改築によって車庫にしたものです。
たとえば、使用しなくなった部屋を解体して車庫に改築するケースや、庭部分を撤去後に車庫を増築する方法などがあります。もともとある部屋や庭を車庫に変えるので、敷地が狭い場合でも問題なく設置できるのが大きなメリットです。
掘り込み式
掘り込み式とは、建物の地面の下に設置した車庫のことです。
住宅の下に車庫があるので、敷地の有効活用や駐車スペースを広く確保することができます。しかし、メリットがある反面、工事費が高額なことと安全面から施工できないケースもあることを理解しておく必要があります。
車庫を別空間にリフォーム
近年、車庫を別空間にリフォームする方が増えています。そこで、車庫を別空間にリフォームした一例をご紹介します。
土間リビングでくつろげる空間に
まずは、既存の車庫を土間リビングにリフォームした例です。使わなくなった車庫を断熱工事や水回り工事を行うことで、リビングとして活用できます。今までとは違う空間を楽しめるでしょう。
広々とした庭に変身
車庫を撤去して、広々とした庭にリフォームした例もあります。車庫だったスペースに庭をつくることで、ガーデニングを楽しめます。他にもウッドデッキを設置すれば、今までとは異なる空間を満喫できるでしょう。
居住空間にリフォーム
車庫を居住空間にリフォームすることも可能です。断熱リフォームを施すことで寒暖への対策になるので、居住空間や趣味部屋として快適に過ごせます。
まとめ
長年乗っている愛車を守るためには、車庫のリフォームが欠かせません。車庫のリフォーム方法にはメンテナンスや交換などのさまざまな種類があるため、どのような目的でリフォームをしたいのかを明確にしておきましょう。
車庫のリフォームで別空間にリメイクすることも可能です。居住空間や趣味部屋としても利用できるので、使わなくなった車庫のリフォームをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。