長年使ってきたキッチンをリフォームしたいと考えるとき、せっかくだから移動して使い勝手の良いキッチンに憧れる方は多いでしょう。キッチンをリフォームすることで得るメリットはたくさんありますが、デメリットも事前に把握しておきたいところです。
キッチンを移動するメリット・デメリットを解説しながら、注意点と気になる費用についてもお伝えします。
キッチンを移動するメリット
はじめに、リフォームでキッチンを移動するメリットについて解説します。
・部屋の雰囲気が変わる
たとえば、壁付きキッチンから、対面型・アイランド型キッチンにすることで、LDKの主役になります。キッチン扉の色や質感にこだわったり、デザイン性のあるキッチンを選ぶと、空間全体の雰囲気が変わります。
・使い勝手が良くなる
最新のシステムキッチンは、お手入れが楽で、便利な機能も兼ね備えているので、移動しなくても使いやすいキッチンになるかもしれません。しかし、使い勝手はその人のライフスタイルによってさまざま。家族構成や生活スタイルに合わせて、キッチンの種類(対面型・L字型など)や幅・奥行を決めて理想のキッチンへリフォームすることが可能です。
・コミュニケーションが取りやすい
対面型・アイランド型の場合、リビング全体を見渡すことができます。調理しながら、家族の様子を見ることができるので、小さいお子様がいても安心ですね。リビングにいる家族と会話をしやすくなったり、片付け中にテレビを見ることもできますよ。
キッチンを移動するデメリット
キッチンを移動するメリットはたくさんありますが、忘れてはならないのがデメリットの部分です。リフォームしてから後悔しないためにも、どのようなデメリットがあるか把握しておきましょう。
・リビングが狭くなる
壁付けタイプから、アイランド型へ変更する場合、広いスペースを要するため、その分リビングが狭くなってしまいます。ある程度ゆとりを持って通路を確保しないと、かえって動線が悪くなり使い勝手が悪くなってしまうので、リフォーム後のレイアウトをイメージしながら計画を立てましょう。
・匂いや油がリビングに広がる
アイランドキッチンの場合、遮るものがないため、料理中の匂いや煙が部屋へ広がりやすいというデメリットがあります。高性能な換気扇を設置するなど、換気の対策をとれば問題ありません。また、油はね防止として、背の高いガラスパネルを設置することをおすすめします。
・調理スペースが丸見え
対面型・アイランド型にすると、キッチンが丸見えになりますので、急な来客に慌てないようキレイにしておかなければなりません。常に整理整頓を心掛けて、キレイなキッチンを保つとメリットにもなりますね。
・工事費用がかかる
キッチンを移動すると、給排水管の移設や大工工事も必要になるので、通常のキッチンリフォームよりも当然ながら費用が上乗せされます。
リフォームでキッチンを移動させる注意点
リフォームでキッチンを移動させる際、「排水管」と「排気ダクト」の位置が重要になります。住宅の構造によって、キッチンに移動範囲が制限されるなど、難しくなる場合もあるので、事前に確認しましょう。
●排水管がどこを通って、移動先の床下に十分な空間があるか
●排気ダクトの移動ができるか、梁の位置を確認
キッチンの移動を伴うリフォームの場合は、事前確認が必要です。弊社では、ご自分の判断では難しい現地調査もいたしますので、ご安心ください。
キッチンリフォームの費用相場
キッチンの移動するときの3つのパターンについて費用相場を紹介します。
1.壁付けキッチンから対面型にリフォーム:100~250万円程度
古いキッチンから新品の対面型にリフォームするのは、最も多い移動パターンです。給排水管と排気口に移設・延長工事が必要になります。既存キッチンの床や壁面の補修工事も発生します。
2.壁付けキッチンからアイランド型にリフォーム:200~300万円程度
アイランドキッチンは「島」のように壁に囲われておらず、広々とした自由な空間ができて、インテリア性も兼ね備えています。おしゃれで人気がある一方、壁を取り除くなど内装工事が必要なので、通常のキッチンリフォームよりも1.5倍ほど割高になります。
3.別のフロアへ移動:250万程度
キッチンを1階から2階へ移動させたり、その逆も可能です。別フロアへ移動する場合、給排水管やガス管の移設費用が割合を占めます。費用を抑えるポイントは、キッチンを直線上の真上(あるいは真下)へ移動することです。そうすると配管費用が少しでも抑えることが可能ですよ。
上記はあくまで一例で、新たに設置するキッチンのグレードや移動する距離によって費用が変わります。費用を抑える方法、排水管や排気ダクトの確認など、お気軽にご相談ください。リフォームで理想のキッチンを実現しましょう!