普段から、キッチンをきれいにしているはずなのに、水の流れが悪いと感じたり、ぬめりや嫌な臭いが気になったことはないでしょうか?目に見えない場所なので気がつきにくいのですが、排水管に蓄積される汚れが原因かもしれません。完全につまってしまう前に、定期的に掃除を行いましょう。
そこで今回は、キッチンのつまりや汚れでよくある原因別に掃除方法と日々の習慣できれいな状態をキープする方法も解説します。
原因1:食用油
キッチンの排水管のつまりで、最も多い原因は調理に使用した際の「油」です。食器やフライパン、調理器具に付いた油を洗い流すと排水管内に油が付着します。この油は液状ですが、時間が経過したり、油に洗剤カスが付着したりして徐々に固まりになっていきます。また、室温が下がると性質上油はより固形化しやすくなります。軽度のつまりなら、特別な道具を使わなくても解消できます。簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
掃除手順
1.排水口のカバー・ごみ受け・排水トラップを外す
2.排水口をフェイスタオル等でふさぐ
3.シンクの半分以上に約45~50度(※熱湯は×)のお湯をはる
4.お湯がたまったら、排水口を塞いでいたフェイスタオルを引きぬく
予防方法
●シンクを使うたびに、お湯を10秒程度流す
●フライパンや食器の油汚れは、布やキッチンペーパーで拭き取ってから洗う
排水管に熱湯を流すことはやめましょう。排水管自体を傷めてしまうおそれがあります。
原因2:食材カスによる悪臭とぬめり
キッチンからいやな臭いがしたり、ぬめりが発生する原因は「食材カス」と「油」です。排水口には、カバーやごみ受けが設置されていますが、この部分に野菜の皮などのカスが付着し、そこから菌が発生し繁殖することで、ぬめりとなって嫌な臭いを発生させてしまいます。
解消するには、ぬめりを完全に取り除くことが大切です。液状のパイプクリーナーを用いる方法もありますが、身体にも環境にもやさしい重曹とクエン酸(お酢でもOK)でも解決できるので、ぜひやってみてくださいね。
掃除手順
1.シンク内やごみ受けの中のごみを取る
2.重曹1カップを排水口に振り入れ30分以上放置する
3.その上からクエン酸を重曹の半程度ふりかける
4.泡立ってきたら30分程放置する
5.お湯で洗い流す
予防方法
●キッチンの使用後にアルコール除菌スプレーをかける
●三角コーナーや排水口にアルミホイルを丸めたものを入れる
アルミホイルを丸めて三角コーナーや排水口に入れるのは、アルミから出る金属のイオンが雑菌の繁殖を抑える効果がありからです。手間もコストもそれほどかからないので、ぬめりに悩む方はお試しください。
原因3:食材以外の固形物
あやまってお箸やスプーンなど、固形物を排水管の中に落としてしまうことはありませんか?もし、気が付かないまま放置していると、そこに汚れがたまって急激に水の流れが悪くなります。原因がわかっている場合は、ホームセンターなどで入手できるワイヤーブラシを使って直接取り出すことができます。
掃除手順
1.排水口のカバーと排水トラップを外す
2.排水管にワイヤーブラシを入れる
3.固形物にひっかけて取り出す
予防方法
●大きさに関わらず固形物を落としたら可能なかぎりすぐ取り出す
ワイヤーブラシを正しく使えないと排水管を傷つけてしまったりうまく取り出せなかったりするので、できれば専門業者に依頼することをおすすめします。「自分でやってみたけどうまく取り出せない」というときも、早めに依頼するようにしましょう。
自分で掃除するときの注意
1.無理にゴミを取りのぞこうとしない
簡単にワイヤーブラシなどでつまりや悪臭の原因となっているものをとることができればよいですが、力任せに取り除こうとするのはやめましょう。排水管内部を損傷するおそれがあります。
2.部品を分解した場合は紛失しないよう注意する
排水管にはさまざまな部品が設置されています。自分で掃除するときは、それほど細かい箇所までさわることは少ないですが、部品を分解しすることがあれば紛失しないよう気を付けましょう。
3.洗剤を使用する場合は使用方法を厳守する
洗剤には、それぞれの性質があり、その性質によって同時に使用してはいけないものもあります。たとえば、酸性洗剤と塩素系洗剤です。よく「混ぜるな危険」と容器にも書いていますよね。使用方法をあやまると有毒なガスが発生するおそれがあるので、説明をよく読んで正しく使うようにしてください。
できれば毎日キッチンリセットを
つまりやいやな臭い、ぬめりが発生してからお掃除してもよいのですが、ひどくなると自分では対処しきれないトラブルに発展してしまうこともあります。たとえば、つまりによって排水管から水漏れをおこしてしまうような場合です。トラブルが大きくなってしまうと、解決するのも大変です。
きれいなキッチンの状態を保つためにも、できれば毎日簡単にお湯を流したりシンクをささっと洗うなどして、キッチンリセットをおこなうとよいでしょう。最近は、SNSでもきれいな状態のキッチンの様子を投稿されている方もいらっしゃいます。負担にならない範囲でまねてみるのもおすすめです。
定期的な排水管掃除はキッチンをきれいに保つ秘訣!
排水管の汚れを放置すると、だんだんと汚れが蓄積されて完全に水がつまりはじめます。すると、水が逆流したりカビが繁殖してしまったりするなど、さまざまなトラブルにつながってしまいます。
「水の流れが悪くなった」「悪臭が気になってきた」という方は、ぜひ一度パイプクリーニングをおこなってみてはいかがですか?弊社は、高圧洗浄パイプクリーニングをおこないますので、自分では完全には取り切れない汚れまできれいに落とすことができるのでおすすめです。頑固なカビ汚れにも効果的です。
もうすぐ新しい季節がやってきます。このタイミングで、心機一転美しいキッチンを取り戻しましょう。お問い合わせ、ご相談お待ちしております