「古くなった壁紙をどうにかしたい」と考えて、リフォームを検討している方も多いですよね。しかし、どんなリフォームをしたらよいのか悩むケースは少なくありません。
今回は、古い砂壁の症状と対処方法について解説します。また、砂壁の代表的なリフォームやリフォームにかかる日数と費用相場まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
古い砂壁の症状と対処法
古い砂壁には「カビ」や「粉がボロボロ落ちる」といった2つの症状が現れます。症状によって対処法が異なるので、以下に詳しく解説していきます。
カビが生えている場合
砂壁を長年使用していると、カビが生えやすくなります。もともと砂壁は室内の湿度が高い場合に湿気を吸収し、湿度が低くなると放出することで湿度を調整してくれる働きがあります。
しかし湿気を溜めこみやすい性質は、カビが繁殖しやすい環境でもあるのです。
長年メンテナンスを行わないと汚れやほこりが蓄積して湿気が溜まりやすい状態になります。すると、さらにカビが繁殖しやすい環境になるのです。
カビが生えている程度の症状であれば、自分で対処可能です。
砂壁のカビ専用の洗剤を直接吹きかけることでカビをとることができます。わざわざリフォームする必要はないので、すぐに対処できます。
ボロボロと落ちてくる場合
症状がひどくなると、砂壁から粉がボロボロと落ちてきます。原因はさまざまですが、もっとも多いのが経年劣化です。
砂壁は湿気を吸ったり吐いたりを繰り返すうちに、接着剤が割れたり壊れたりします。長年繰り返すことで接着剤の効果が薄れるため、砂壁がボロボロと剥がれてくるのです。
この剥がれを放置してしまうと掃除が大変なだけでなく、ダニのエサになるのでアレルギーを引き起こす危険性があります。人体に悪影響があるので塗り替えリフォームが必要となるでしょう。
砂壁をどうにかしたい!3つのリフォーム法
砂壁から粉がボロボロ落ちてくる症状ならリフォームが必要です。ここでは、砂壁の代表的なリフォームを3つ紹介します。
壁紙(クロス)を貼る
ボロボロと粉が落ちてくる砂壁には、壁紙を上から貼るのがおすすめです。
壁紙を貼る際は砂壁の上にベニヤ板を貼ります。そのため砂壁から粉は落ちてきませんし、壁紙の劣化が激しくても隠すことができます。
また、壁紙はデザインが豊富で機能性にも優れています。和室の雰囲気を大きく変えることができますし、カビ防止や消臭機能があるクロスを選ぶことができます。砂壁のように和室を快適な空間にしてくれるでしょう。
ペンキを塗る
砂壁のリフォームには、ペンキを上から塗装する方法もあります。
ペンキには、砂壁専用塗料やジョリパットを使うことが多いです。砂壁の上から直接ペンキを塗ることで見た目や雰囲気を変化させることが可能です。
ただし、ペンキを塗る際はデメリットもあります。たとえば、砂壁の状態が悪いとペンキがきれいに乗らないので見た目が悪く仕上がってしまいます。せっかくペンキを塗っても見た目が改善しない場合があるでしょう。他にも塗り壁の調湿性が失われるデメリットもあります。
珪藻土か漆喰による塗り替え
砂壁は、珪藻土か漆喰に塗り替えることも可能です。
珪藻土は塗り方によって模様をつけることができます。色のレパートリーも多いため、自分好みのデザインを見つけやすいです。また、砂壁に比べて調湿性に優れているので、カビの繁殖を防いでくれるでしょう。
漆喰に塗り替える場合は、白色がベースの壁になります。珪藻土より色の選択に限りがありますが、質感に艶があるためさらっとした風合いに仕上がります。素材も強アルカリ性になるので、カビを寄せ付けません。
どちらも和室の雰囲気に合った質感があり、カビの繁殖を防ぐ効果があります。ただし、仕上がり方が異なるので自分の好きな質感で選ぶとよいでしょう。
砂壁のリフォームにかかる日数と費用相場
先ほど紹介した3つのリフォームですが、リフォームにかかる日数や費用相場がどのぐらいか気になりますよね。以下では、リフォームごとにかかる日数と費用相場を表にまとめてみました。
【6畳の場合】
リフォーム内容 | 日数 | 費用相場 |
壁紙(クロス)を貼る | 1~2日 | 10~15万円 |
ペンキを塗る | 2~4日 | 10万円以下 |
珪藻土・漆喰の塗り替え | 2~4日 | 7~13万円 |
壁紙を貼るリフォームがもっとも施工にかかる日数が少ないです。そのため、短期間ですぐにリフォームしたい方は壁紙を貼るリフォームを選ぶとよいでしょう。ただし費用が一番かかるので費用を抑えたい方は、ペンキを塗るリフォームがおすすめです。
日数や予算に余裕のある方は、珪藻土や漆喰の塗り替えが行えます。他のリフォームに比べてもっとも性能がよいので和室空間を快適にしてくれるでしょう。
砂壁はDIYでリフォームできるのか
砂壁はDIYでリフォームすることは可能です。専用の道具を揃えることで先ほど紹介した3つのリフォームを行えます。しかし、施工難易度が高いため失敗する可能性が高いです。
リフォームに失敗してしまうと再リフォームが必要となって結局業者にお願いすることになるでしょう。そのため、塗り壁のリフォームは業者に依頼することをおすすめします。